憧れの音が聴こえてきたら
去年の5月くらいだったか。
レコーディングというものに興味を持ち始めて、自分の持ち合わせ機材とスタジオで借りられる機材だけで、なんとか独力で録音できないものだろうか?といろいろ調べたことがあった。
気楽に重ね録りができて、かさばらなくて、その分機動力が発揮できて、しかも安価でいける。
世の中、そんなに都合よくできていないことは百も承知。
だが、デジタル化が進んだ現在、工夫次第でできることが増えていることも確か。
調べた結果、その時の課題はiPadでも使えるオーディオインターフェースが必要だということだった。
比較的安く買えるものを見つけたので、早速それを購入したところまではよかった。
その他にも細々とした接続機器が必要だったために保留にしていたら、そのまま録音への熱が冷め、買ったオーディオインターフェースも寝かした状態になっていた。
それから半年以上が過ぎ、最近また、ドラムの音を自分で録ってみたいと思い立った。
ライヴがキャンセルになったりして急に時間が空いたのも、その要因になったかもしれない。
細々とした接続機器を買い、ようやく昨日、今日とスタジオでドラムの音を録音してみることができた。
立てるマイクは一本。
何十年も前のやり方だ。
僕が好きな時代の音楽のように。
iPadとオーディオインターフェースという現在の機器を通して、憧れの音が聴こえてくるかもしれない。
そんな期待を胸に。