根底にあるものは同じ
『チャーリー・ワッツ・ミーツ・ザ・ダニッシュ・ラジオ・ビッグ・バンド』を聴く。
残念ながら先日亡くなった、ローリング・ストーンズのドラマー、チャーリー・ワッツのジャズアルバムである。
Spotifyにあったので聴くことができた。
他にも聴いてみたいアルバムがあるのだけど、それらはどうやら現在、入手困難なようである。
再発してくれたらいいのだけど。
それはともかく、チャーリー・ワッツのジャズを聴くのは、僕は今回が初めて。
当然と言えば当然なのだけど、ローリング・ストーンズでのイメージとはだいぶ違う。
なんというか、そこで鳴らされている音は、ジャズだ。
本物のジャズだ。(本物ってなんだ!?というのはここでは置いておこう)
このアルバムでは、ストーンズの曲も演奏している。
「サティスファクション」、「無情の世界」、そして「黒くぬれ!」の三曲。
ジャズのフォーマットで聴くのも悪くない。
曲の美しさがより際立っているように思えて、曲をさらに好きにさえなってしまう。
そこにはやはり、チャーリー・ワッツの気持ちいいドラミングがあって、それがバンドの推進力になっている。
ロックンロールもジャズも関係ない。
と言うより、ロックンロールとジャズは親戚関係にあるのだということを思い出させてくれる。
根底にあるのは同じもので、そこにこそ大事な秘密が詰まっている。
その秘密のことを思うと、やはり音楽はやめられない。