練習のための練習に陥ってしまう
基礎練習について考えた。
基礎練習はとても大事なものだ。
土台がしっかりしていないと立派な建造物が立たないように、基礎がしっかりしていない音楽表現はもろい。
揺れれば簡単に倒されてしまう。
あるいは、風が吹けば飛んでいってしまうこともあるかもしれない。
自らの音楽表現を支えるものとしての、基礎練習。
ただし、この基礎練習というものがくせ者で、日々繰り返しているとルーティン化してしまい、練習が自己目的化してしまうことがある。
練習のための練習になってしまう。
そういう失敗を、たくさんしてきた。
そうなると、基礎練習で身につけたものは、実践の場では使えないものになってしまう。
昔はよくそういう練習をしてしまっていたなぁ、というのを思い出す。
今だって、油断していると練習のための練習に陥ってしまう危険性はある。
すぐ近くにある。
常に。
これを回避するにはどうしたらいいか?
基礎練習をする時間がある今だからこそ、考えるべき課題として、目の前に立ちはだかる。