『ボヘミアン・ラプソディー』という体験 〜 変容する映画体験 〜
ここのところ音楽映画が充実している。
観たいけどなかなか観にいけないという状況が続いていて、気づいたら公開が終わっていたということもしばしば。
そんな中、昨日やっと『ボヘミアン・ラプソディー』を観に行くことができた。
この『ボヘミアン・ラプソディー』という体験。
そう!それはまさしく体験と呼ぶにふさわしいものであった。
技術の進歩もあって、「映画を観る」という行為が以前のものとは全く別次元に達している。
僕にはそう思えた。
IMAXというシステムで観たからかもしれない。
二つの映写機を使って巨大なスクリーンに映し出される映像も、六つのスピーカーから繰り出される迫力のサウンドも、共に立体的。
それで観る『ボヘミアン・ラプソディー』のライヴシーンが最高だった。
目の前でライヴをしているかのようだった。
大きな会場だから、生音感ではなくマイクやスピーカーを通した音ではあるけれど、そういったライヴ会場で目の前でライヴが繰り広げられている、そんな音だった。
映像も臨場感があり、没入感があり、リアリティーを強く感じる。
一番印象に残ったのは、フレディー・マーキューリー始めクイーンのメンバーがライヴ・エイドのステージに登場するシーンで、あたかも自分がステージに上がっていってるかのようで、なんだか武者震いまでした。
あのシーンだけ観るためだけにでも、またこの映画を観たい。
そう思った。