「叩く」
「叩く」という行為。
何かを「叩く」という行為。
それは、根源的な何か。
ヒトの中に眠る根源的な何か。
さらに、道具を使って何かを「叩く」。
音のする何かを「叩く」。
キレイな音だったり、大きな音だったり、驚かせる音、勇気を奮い立たせる音、心を慰める音。
とにかく、何かを求めて音のするものを「叩く」。
長い年月をかけて、それらは洗練され、楽器というものが生まれてくる。
太鼓というものが生まれてくる。
そうして、ヒトはまた「叩く」。
太鼓を叩く。
そこに潜む根源的な何か。
「叩く」という行為には、人を気持ちよくさせる要素があると思う。
気持ちを解放させてくれる要素があると思う。
太鼓を叩けば、誰でも音を鳴らすことができる。
そして、シンプルな行為であればこそ、「叩く」ということには深さも伴う。
『ドラムマガジン』のシングル・ストローク特集を読んでいて、そんなことを考えた。