それでも音楽の話をしよう

音楽の話題を中心に、アイデア、ひらめき、日常を書き記していきます

スタート時点であり、活力源なのだ

忙しい日々が続く。

それでも今朝は、集中して音楽を聴くことから一日を始めることができて、すっきり気分爽快、清々しい気持ちになった。

聴いたのは、ジョン・アバークロンビー『タイムレス』という、簡単に言ってしまえばジャズ・ギタリストのアルバム。

Timeless by John Abercrombie on Spotify

バンド編成はギター、オルガン、ドラムのトリオ。

サウンドは生々しいし、演奏も斬新でスリリング。

刺激的な一枚に出会ってゴキゲンであった。

何はなくとも、まずは音楽を集中して聴くこと。

いつでもそれが、音楽活動のスタート時点であり、活力源なのだ。

 

まだ忙しい日々は続くけど、こうしてなんとか乗り切っていこう。

過酷な二日間

なかなかに過酷な二日間だった。

体力的なものに加えて、時間的なものも。

いわゆる労働というヤツだ。

どんなに忙しくても、毎日、音楽に関することに時間を費やしたい。

たとえそれが短い時間であったとしても。

それが日々の生き甲斐でもあるし、そう思って実践しているのだけど、それが叶わないこともままある。

昨日、今日はそんな二日間だった。

必要なことだから、これはこれで仕方がない。

明日から、いや、今からでもその音楽の時間を取り返していこう。

ただ、目の前に強敵がいるけれども。

睡魔という強敵が。

 

そう、アルコール摂取のせいか、昨夜はあまり眠れなかったのであった。

ふとしたことで、記憶が蘇る

ふとしたことで、記憶が蘇ることがある。

プルーストのマドレーヌのように。

 

今日は用事で、JR秋葉原駅での乗り換えがあった。

いつもは行かない駅だ。

そして、秋葉原駅で乗り換えている時に、ふと「そう言えば、以前、Mr.ワリコメッツで秋葉原のスタジオを使ってたよなぁ。」と思い出し、「その時は秋葉原駅のこの光景をよく見ていたものだ。」と、その光景に付随する記憶が連鎖的に繋がっていき、様々な記憶が蘇ってきた。

秋葉原のスタジオを使っていたのは、Mr.ワリコメッツのメンバーが5人だった時。

それも、5人揃ってスタジオに入れる時のみ。

並行して4人でスタジオに入ることもあったし、4人でライヴをすることもあった。

だから必然的に、秋葉原でのスタジオというのは、限定された期間の、限定された状況なわけだ。

その頃のスタジオの雰囲気、ミーティング、そして数回を数えるだけの飲み会。

いろんなことを思い出す。

あれはちょうど、今みたいに暑い時期のことでもあった。

この暑さだからこそ、秋葉原駅の光景がその頃の記憶を呼び覚ましたのかもしれない。

 

懐かしいというちょっとした感慨もある。

けれど、それよりもMr.ワリコメッツの活動にも歴史があるんだよなぁ、というバンドが続いてきた歴史を感じたりもする。

あれはかなり前のことにも感じるけれど、たぶん2年くらい前のことだ。

その頃と今とでは、かなり状況が違う。

その間、レッドクロスでの二度のワンマンや拾得でのワンマン、磔磔ワンマンをやったこともあろう。

2年の間にいろいろと経験させてもらえたような気がする。

ともかく、意外と濃密な時間を過ごしているのかもしれないな、と改めて思う。

 

 ふとした光景からつながった、あるひとつの想い。

その覚え書き。

ライヴがやりたいなぁ

2週間以上、ライヴをやっていない。

ライヴがないと、ライヴのことが頭の中から遠く離れていくような感覚がある。

ライヴのことを頭の中に蘇らせるためにも、次のライヴのことについて書いておく。

 

次回、Mr.ワリコメッツのライヴは、7/19(日)、京都VOXhall。

騒音寺とKINGONSの 第二回・夏の京都ロックンロール万博」と銘打たれた、二日間にわたるフェス的なイベントの、二日目に出演。

出演バンドも多数。

f:id:hiroya_drummer:20180803163708j:image

 

その翌日には、大阪に移動して、十三ファンダンゴに出演。

二日間の関西ツアー。

関西、もう何度も行ってるけど、やはり毎度楽しみだ。

 

それでも、ライヴまで、まだ2週間以上もある。

早くライヴがやりたいなぁ。

現在のメンバーで録り直そうか!?

レコーディングが現実味を帯びてきた。

Mr.ワリコメッツのTwitterアカウントにもあったように、1stミニアルバム『バキューンとガム』の曲を録り直すということで話が進んでいる。Mr.ワリコメッツ on Twitter: "じつは僕たちワリコメはレコーディングしようと企んでます 8年?くらい前にレコーディングした 1stミニアルバム また録ろうかなと 原点回帰とかそんなカッコいいことじゃなくて 「バキューンとガム」がもう在庫が無いからです 今のメンバーで録るとか ニヤケてしまう 写真は@tam_lab_… https://t.co/jLeIcYam7Z" 

これは言わば、『バキューンとガム』のリメイク。

ミニアルバム毎リメイクするなんて珍しいことかもしれない。

ミニアルバム『バキューンとガム』は、今現在、品切れ中。

再プレスしようにもマスター音源のありかも不明で、普通ならきっと廃盤になるところだろう。

けれど、この『バキューンとガム』の中には、今もライヴでは外せない、ワリコメッツの代表曲も入っている。

「廃盤にしちゃうのもなぁ」、というところで出てきたアイデアが、「ミニアルバム丸ごと録り直そうか!」というもの。

そもそも、『バキューンとガム』はギターもドラムも、今のメンバーは参加していない音源。

それなら、現在のメンバーで録り直すのもいいかも、ということになった。

 

昨夜は、メンバー揃ってスタジオに入ってきた。

レコーディングに向けて打ち合わせをしつつ、細部を確認する。

どうせならカッコいい音を録りたい!

鋭意準備中。

もはやアルバムという単位は意味をなさないのか?

世は、デジタル・ダウンロードやストリーミングの時代。

好きな曲は曲単位で手に入るし、むしろネットワーク環境さえあればいつどこでも聴けるので、「手に入れる」という言葉さえも現実にそぐわなくなりつつある、昨今(もちろん、例外はある)。

そうした状況を見るにつけ、「もはやアルバムという単位はほとんど意味をなさないのではないか?」と考え始めていた。

 

昨日、NOMAME『TELEFONE』というアルバムを聴いた。

Telefone by Noname on Spotify

どうやらデジタル配信のみで、CDなどモノとしては流通していないらしい。

このアルバムを、最初から最後まで通して聴く。

アルバムを全編通して聴くようなことは、最近ほとんどしていなかった。

もちろん、途中で飛ばすようなことはする。

それは、CDで聴いていて、「この曲いまいち(気に入らない)だから次の曲に飛ばしてしまおう」という感覚と一緒。

次の曲に飛ばすことはあっても、ひとまずは全曲に耳を通す。

こうして意識を集中してアルバムを聴いてみて、あるひとつの感想を持った。

アルバム1枚をひとつの作品として通して聴くことは、一冊の本を読むことに似ているなぁ、と。

アルバムを作品として味わうように鑑賞するなら、それは小説の世界を味わって読むかのようである。

どんなアーティストか?アルバムの中でどんなことが行われているか?つまり、分析したり何かを知ろうとするスタンスで聴くなら、本から何か知識を得ようとして本を読むかのようである。

ひるがえって、曲単位で聴く場合。

それは、雑誌の中の短い記事を読むかのよう。

あるいは、ネットで検索したページをざっと読むかのよう。

ピンポイントでその曲や、一つの事柄は分かるかもしれないが、全体像はつかめない。

コトが手軽に、簡単に済むから、印象にも残りにくい。

 

何かについて知りたい時、僕はやはり本を読みたい。

そうしないと、そこで得た知識は僕の中に入ってこない。

血肉にならない。

音楽も同様だ。

素通りするだけでなく、しっかり自分の中に入れていきたい音楽、血肉にしたい音楽については、やはりアルバムで聴きたい。

アルバムで聴くことこそが有益なのだ。

そう感じた、体験。

高橋まこと『スネア』

ドラムを叩いている時だけは一心不乱、イヤなことなどすべて吹っ飛んで無我夢中で打ち込めた。寝食を忘れて心魂を傾けるとはまさにこのことであり、休日に(中略)日がな一日ドラムを叩きっぱなしだったこともざらにある。

 

高橋まこと著『スネア』を読み終える。

上記は、そこからの引用。

高橋まこと

言わずと知れた、伝説的な日本のロックバンド、BOØWYのドラマーである。

同じくドラマーである身からして、学ぶべきところの多い本だった。

 

特に印象に残るのは、二点。

一つは、影響を受けた音楽について。

少年時代、ベンチャーズビートルズからもたらされた衝撃を語る。

ドラマーたるもの、やはりメル・テイラー(ベンチャーズ)とリンゴ・スタービートルズ)は避けて通れない。

 

もう一つは、BOØWY新宿ロフトに出演していた時代、ステージに立つ時はいつも「とにかく他のどのバンドよりも俺たちは最高なんだ、絶対に負けるわけがない」、「負けてたまるか!」と闘争心を持っていたと言う。

いや、それは今でも変わらないという。

和気あいあい、平和で楽しいステージもいいけれど、「絶対に負けない」という、ヒリヒリとした緊張感のあるステージもいいもんだ。

考え方はいろいろあるけれど、そういうところが表現であって、それはステージに正直に現れてしまうところだろう。

 

もっと時間が経って、その間もちろん、いろいろステージを経験して、それからまた読みなおしたい本だな、と思う。

 

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