ノスタルジー
昨夜は、Mr.ワリコメッツのリハーサルでスタジオ入りした。
ワンマンライヴに向けての構想を練ったり、久しぶりの曲を練習したり。
それから次の日曜日には東高円寺UFO CLUBでのライヴも控えているので、その打ち合わせや練習も。
とにかく、やること盛りだくさんでスタジオの時間はあっという間に終わっていく。
充実しているということだろう。
翻って、帰ってきてからは、ちょっとしたノスタルジーに浸ってしまった。
先日高槻で、あうんさん・すうじぃさんという方と対バンした。
以前ダンスグッズというバンドであうんさん・すうじぃさんの曲をカヴァーしていたので、当然のようにダンスグッズの話になった。
その時にYouTubeで観たという話をされていたので、自分でも久しぶりに観てみたくなった。
それで昨夜観たのだけど、そこにたくさんあがっていた3、4年前の映像を観ていたら、なんだかとても懐かしくなってしまった。
ダンスグッズだけに限らず、当時ダンスグッズのイベントに出てもらっていたバンドの映像も懐かしさのあまり続けて観てしまう。
それほど前のことでもないのに懐かしさを覚えるのは、今はもうなくなってしまった環境だからだろうか?
過ぎ去った年月の長さには関係ないのだろう。
たまにはノスタルジーに浸るのも悪くない。
堂々巡り
良いライヴとは何か?
良い演奏とは何か?
日々、そんなことを考えながら、練習している。
いや、毎日考えるわけではないけれど、ふとした瞬間に頭の中を横切る。
たとえば理想のドラマー像というのなら、あるかもしれない。
そのイメージは、時には明瞭であり、時にはぼやけて形を失ってしまう。
では、明確な理想のドラマー像を頭の中に描けたとして、それを形にできればそれが必ず良い演奏(少なくとも自分にとっては)になるかと言うと、必ずしもそうではないような気がする。
良いと思う時もあれば、いまいちと思う時もあるだろう。
そして、堂々巡りを繰り返す。
良いライヴとは何か?
良い演奏とは?
以前は、このような思考回路はダメなんじゃないかと思っていた。
けど、この堂々巡りの中にしかその答えは存在しないと思うようになった。
山登りは、頂上に達したときに醍醐味があるのではなく、頂上に登り切るまでの過程に醍醐味があるかのように。
そして、堂々巡りは続く。
ふと、買った時の記憶が蘇る
ついさっきの話である。
フィル・スペクターのボックス・セット『BACK TO MONO』を聴いていた。
いや、正確に言うと、そのボックス・セットのディスク1〜ディスク4までを曲順通りに並べてある、Spotify上のプレイリストを聴いていた。
CDを引っ張り出すのが面倒だなぁと思っていたところ、検索してみたら誰かが作ってくれたプレイリストがあったのである。
いやー、便利な世の中だなぁ。
それを聴いていて、ふと思い出した。
ボックス・セット『BACK TO MONO』を買った時のことを。
もう何年前のことか思い出せないが、それは、新宿にあったHMVで買った。
当時新宿には、HMVが2件あったと思うが、僕が買ったのは「マイシティ」と言ったかな?今はルミネになった建物に入っていたHMVの方。
ちなみに、このボックス・セットの箱はレコード大のサイズなので、かなり大きい。
蓋を開けると4枚のディスクが一望できるように並べられている。
この箱のサイズのインパクトのせいか、あるいは当時1万円以上もしたこのボックス・セットを買うのは大きな買い物だったせいか、とにかくその時の記憶が、『BACK TO MONO』を聴くことによって蘇ってきたのである。
音楽にまつわる経験が記憶に残りやすい場面って、どんな場面だろうか?
音楽をライヴで、生で体験した時だろうか?
お気に入りの作品を店頭で探し、実物を手に入れた時だろうか?
ネットを通して探して、データで素早く入手した時だろうか?
一般的には前者から後者に向かって味気ないものになっていくと思われる。
だが、本当にそうだろうか?
あと、34日!
関西ツアーが終わったところで、ふと振り返る。
ワンマンライヴまで、あと34日。
一ヶ月とちょっと。
だいぶ時間が迫ってきている。
僕は以前の記事で、ワンマンライヴまでの道中、一回一回のライヴを道しるべとして設定した。
道しるべの内容はこうだ。
①10/24(火) 新宿レッドクロス
②11/02(木) 京都磔磔
③11/03(金) 大阪・高槻ナッシュビルウエスト
④11/12(日) 東高円寺UFO CLUB
⑤11/19(日) 名古屋・今池ハックフィン
⑥11/23(木) 新宿レッドクロス
⑦11/24(金) 吉祥寺ブラック&ブルー
⑧12/01(金) 東高円寺UFO CLUB
⑨12/10(日) 新宿レッドクロス
①、②、③とやってきて、予想以上の手応えを感じている。
今、ワンマンマジックというべきことが起こっているのかどうか?
それは僕には分からない。
思い出すのは、初めてワンマンライヴをした時のことだ。
その前一ヶ月間くらいに演った、いくつかのライヴ。
その時の空気感に、今が似ているような。
ワンマンライヴに向けて、急な坂道を駆け上がっている感覚。
右肩上がりの高揚感。
いや、もしかしたら単なる勘違いかもしれない。
その答えは、風に吹かれている!わけではなく、次のライヴにあるだろう。
ドアーズについて読みながら
ツアーの疲れを癒すため、本を読みたかったため、やるべき雑用を片付けたかったため、まぁいろいろ理由はあるけど、とにかく今日はゆっくりと過ごす。
時間に追われるばかりの日々ではエネルギーが枯渇してしまう。
こういう日も必要なのだ。
一ヶ月くらい前から、ドアーズにゆるりとハマっている。
今日は、ドアーズのアルバムを聴きながら、野沢収著『ザ・ドアーズ〜永遠の輪廻〜』という本を読む。
詩人でロックスター然としたジム・モリスンと、ポップでクオリティーの高い曲を書くギターのロビー・クリーガー。
この対比は、ビートルズでのジョンとポールの対比を思わせるようで興味深い。
ドアーズのヒット曲は、実はクリーガーが書いたものが多いらしい。
ドアーズは、ディスコグラフィ全体を通して聴けば聴くほど、面白いバンドだなぁと思う。
似たようなバンドはあまりいない気がする。
ドラマーのジョン・デンズモアがドアーズについて書いた本もあるようだから、それも読んでみたい。
ハガキが人と人とを繋ぐ〜高槻ライヴ〜
今朝は睡眠不足と、残ったアルコールと、たまった疲れによりブログどころではなかった。
昼前に高槻を出発し、途中大渋滞にハマったこともあり今さっきようやく帰宅。
ブログを1日飛ばしてしまうのは気持ち悪いので、今何かを記しておこう。
昨晩は高槻ナッシュビルウエストというお店で、Mr.ワリコメッツのライヴであった。
初めましてのお店。
初めましての土地。
初めてましての人たち。
そんな初めましての人たちが、ワリコメッツのライヴに強く反応して、体を揺らし、叫び、笑ってくれる姿が印象的だった。
トリのバンドでもないのに、アンコールを求めてくれて予定にない曲もやった。
親密で暖かな空間を持つお店の雰囲気のなせるワザかとも思われるが、ここはMr.ワリコメッツの音楽が、パフォーマンスが、その場にいた人たちの心に響いたのだと、ポジティブに捉えておく。
印象的な出会いがたくさんある夜だったけど、ここでそのこと全てに触れるようなことはしない。
心の奥に大事にしまいこんで、これからのワリコメッツの活動の糧にしよう。
ワリコメッツを取り巻く渦が、日に日に大きくなっているのを感じる!間違いない!
ひとつだけ、印象的な出会い、というか再会のことを。
学生時代の友人が、高槻に住んでいるのは知っていた。
だけど、むかし携帯電話をなくし、バックアップもしていなかったために、連絡先が分からなくなっていた。
年賀状は毎年送ってくれていたから住所だけは分かる。
よし!ハガキを送ろう!
ただ思い立ってから実際の行動に移すまでに時間がかかってしまい、ハガキを送るのが直前になってしまった。
いいや、せっかくだからダメ元でハガキを送っておこう!
おそらくその友人にハガキが届いたのは、高槻ライヴの前日であったことだろう。
そして当日。
その友人は見事、ナッシュビルウエストのライヴに足を運んでくれた。
10年以上ぶりの再会。
生きているって素晴らしい!
こんな風に人と人とを繋げてくれる音楽って素晴らしい!
そんな想いで溢れた瞬間だった。
これを実現させてくれたのが、ハガキである。
音楽と、酒と、人と。
充実した関西ツアーだった。
今日はゆっくり休もう。
音楽が紡ぐ、人と人との繋がり〜磔磔でのライヴから〜
アルコールの影響残る、京都二条の朝。
昨晩は、あの伝統ある磔磔にて、Mr.ワリコメッツのライヴだった。
磔磔でのライヴは4回目。
他のどのライヴハウスにも無い、あの独特な雰囲気。
あの雰囲気がとても好きだ。
そして、現状では磔磔をお客さんでいっぱいにできるほどの知名度はないけれど、東京在住の僕らのライヴに足を運んでくれる皆さまの存在がありがたい。
その感謝の気持ちをくまなく伝える言葉を僕は持たないけれど、そういう方々が存在することに、僕は毎度感動する。
あまたあるバンドの中から、わざわざ僕らのライヴに、時間とお金をかけて来てくれている、一人一人の顔。
ステージ上から見えるその一人一人が、Mr.ワリコメッツの曲に合わせて踊ったり、歌ったり、笑顔になったり。
なんてことだ!
そのためなら、僕らは何だってする!
そんな気持ちになる。
さて、今晩は大阪の高槻に移動して、ナッシュビルウエストというお店でライヴをする。
今夜はどんな夜になることだろうか。
期待に胸を踊らせる。
素敵な夜に乾杯を!
音楽が紡ぐ人と人との繋がり、そしてそこから生まれる物語に乾杯を!