それでも音楽の話をしよう

音楽の話題を中心に、アイデア、ひらめき、日常を書き記していきます

娯楽以上の何か

ジョッシュ・ウェイツキン著『習得への情熱ーチェスから武術へー』という本を読んでいる。

チェスの「神童」、そして卓越した武術家となった著者が“The Art of Learning”(これはこの本の原題でもある)=習得の技法を語った本である。

著者によると、「インスピレーションを得るための公式や型紙は存在しない。だけど、それを得る自分なりの方法。発見するために辿るべきプロセスならある」という。

どんなジャンル、分野であるかに関わらず、効果的な学習法があり、それを著者の経験したチェスと武術の視点から解き明かされていく。

とても興味深く、刺激的な本。

もちろん、音楽の分野、ドラムの修練にも応用できる話であろう。

余談だが、『ボビー・フィッシャーを探して』という映画は、この著者についての映画だという。

今度観てみよう。

 

僕にとって、音楽は単なる娯楽ではない。

今、それを言葉でうまく言い表すことはできないのだけど、「娯楽以上の何か」であることは間違いない。

音楽に向き合う姿勢を、そしてそのプロセスを見せること、見てもらうことによって、その「娯楽以上の何か」を感じてもらうことができたなら、これほど嬉しいことはない。

僕らの音楽を共有していただいている皆さんにとっても、音楽が単なる娯楽にとどまらず、「娯楽以上の何か」になることを、僕は強く望んでいる。