ある時代のある場所にたまたま
昨日だったか、一昨日だったか、それくらいから牧村憲一著『「ヒットソング」の作り方〜大滝詠一と日本ポップスの開拓者たち〜』という本を読み始めた。
はっぴいえんど、大滝詠一、シュガーベイブ、山下達郎、大貫妙子、加藤和彦、坂本龍一、細野晴臣、竹内まりあ、フリッパーズギター・・・
40年以上音楽制作の現場に携わってきた著者による、「制作サイドから見た日本のポップス史」とも言える内容の本で、時代の証言としても興味深い。
「中津川フォークジャンボリー」や「高円寺ムーヴィン」のところで触れている、「ある時代のある場所にたまたま、その後のキーパーソンとなる人々がみんな居合わせている」ことがあるというエピソードが好きだ。
ひるがえって、今の自分たちの周りにそういう場はあるだろうか?
後々振り返ってそうだったと言える場を生み出すことはできているだろうか。
時代は違い環境も違うけれど、今には今の、僕らには僕らの「場の創造」の仕方があるはずだ。
もちろん偶然の要素も大きいし、結果はのちのちにならないと分からないだろうけど、そんなことも視野に入れながら音楽活動に励んでいけたらなぁと思う。