アメリカの、南部の、オールドな
ドラマーのアール・パーマーが参加しているということで、ボニー・レイット『Takin' My Time』を聴いてみる。
Takin' My Time by Bonnie Raitt on Spotify
今までに一度は聴いたことのあるアルバムだとは思うけど、内容を覚えてはいなかった。
アメリカの、南部の、オールドな音楽がいっぱい詰まったようなアルバムで、聴き進めるうちにどんどん気分が良くなって、しかも嬉しくなってくる。
この感じの音楽、やっぱり好きなんだよなぁ。
ボニー・レイットの歌声も良いし、ハーモニカ、スライド・ギターなど、聴きどころも満載。
今回調べて知ったのだが、ローウェル・ジョージを始めリトル・フィートのメンバーの一部が参加していたり、タジ・マハール、ヴァン・ダイク・パークス、ジム・ケルトナーなど、こういう音楽になるのが納得なメンバーが多く参加しているようだ。
このアルバムはしばらくハマりそう。
あー、もう、最高!
レコーディングもひと段落、そしてライヴへ!
ミックスダウンを一通り終えて、レコーディングも昨日でひと段落。
ライヴもツアーもしながら並行して音源製作をも進めていくのは、時間のやりくりなどを含めて、やはり大変なものだなぁと改めて実感した今回のレコーディングであった。
スプリット盤、再録、それぞれの音源が形ある作品となって手元に届くのを期待しながら、そしてより多くの人たちの手元に届くのを心待ちにしながら、それでも音楽活動は前に進んでいく。
明日、明後日は、Mr.ワリコメッツのライヴが続く。
レコーディングの過程は、自分の、そして自分たちの音楽を見直す良いきっかけとなった。
僕たちバンドは、楽曲の世界観を共有し、バンドの世界観を表現する。
それが人の琴線に触れ、何かを感じてもらえることができたら、これほど嬉しいことはない。
そのためには、何をすべきで、自分には何ができるのか?
以前とはまた違った形でライヴというものを楽しみに感じている。
いや、楽しみで仕方がない。
ちなみに、明日8日のライヴは阿佐ヶ谷マスウェルというお店で。
パインズマインズの「はっぴいえいと」というイベントで、2マンライヴ。
パブのような場所で酒場の音楽を楽しめる。
こういう店でのライヴだからこそ、やりたい曲もある。
明後日9日のライヴは久しぶりの我らがホーム、新宿レッドクロスにて。
7月のワンマンライヴ以来の出演。
レッドクロスの音はサイコーだから、久しぶりに鳴らす音が楽しみで仕方ない。
対バンは、岡山から匕首蝮(ドスマムシ)と、そしてTHE HIGHという3マン。
匕首蝮とは6月の磔磔以来、THE HIGHとは5月の諏訪ライドオン以来の共演で、なかなか興味深い組み合わせ。
久しぶりのレッドクロスで、強力な共演者たちに負けないステージをぶちまかしたい!
迎えうつつもりで。
マスウェルはお気楽にふらっと、レッドクロスは予約もまだまだ受け付け中!
http://mrwaricomets.info/schedule#reserve
言葉というのは不思議なもので
言葉というのは不思議なもので、虚しく空虚なものに感じられることもあれば、心に強く響いてくることもある。
曖昧で何を言っているのか伝わってこないこともあれば、意味するところが明確ではっきりと伝わってくることもある。
あるいは、発する側からすると思い描いていた以上のことが、受け手に伝わってしまうこともある。
それでもやはり、言葉は人にとって重要なものだ。
言葉を操るのは、ヒトにのみ許された特権。
言葉で失敗することもあれば、成功することもあるけれど、どっちにしろ僕たちは言葉の世界に生きている。
音楽にも、言葉の世界がまとわりついている。
良くも悪くも。
言葉によって、音楽が良く感じられることもあれば、悪く感じられてしまうこともある。
今朝、現在音源製作中の「里帰りボブ」という曲を、歌詞を見ながら聴いていた。
聴きながら、その歌詞がストンと腑に落ちた。
どうしてそうなったのかは自分でもよく分からない。
まして、それを言葉で説明することなんて到底できない。
けれど、ストンと腑に落ちたという確信だけはある。
この確信は今日この瞬間だから得られたことで、明日になるとまた何か変わってしまうのかもしれない。
うーむ。
言葉というのは不思議なものだ。
やっぱりできるようになりたいんだよなぁ。
リトル・リチャードの『Keep A Knockin'』を聴いていて、やっぱりこんなドラムが叩きたいと思う。
思うけれど、できない。
手順は分かる。
けれど、身体が動かない。
思い通りについてきてくれない。
たとえば、すごく好きで歌いたい歌があるとする。
曲を覚えて、歌詞やリズムや歌いまわしをしっかり理解し把握したとする。
けれど、歌の中で音程が高くなる部分、高い声が出ない。
どうしても原曲のキーで歌いたい。
でも、高い声が出ない。
身体が動かないのは、これと状況が似ている。
曲の理解はできている。
けれど、身体的に不可能だという状況。
そして、動きのスピードを上げたりとか、高い声を出したりとかは、訓練しにくいところでもある。
もちろん、鍛錬を積み重ねていけばできるようになることもあるが、生まれ持ったものでの限界もある。
そことどう向き合うか?
時間をかけて向上させるのか?
さっさと諦めて、より効果の出るところに時間をかけるのか?
迷いどころ。
けれど、やっぱりできるようになりたいんだよなぁ、と葛藤する今朝。
同じライヴでも。変わる体験。
世の中には多くのライヴハウスがある。
出演するのでも観に行くのでも、その中にはお気に入りのところもあれば、いまいちしっくりこなくて馴染めないところもある。
もちろん、まだ出ることはおろか、足を運んだことさえないライヴハウスもたくさんある。
これだけ長くバンドをやっているにも関わらず。
それだけライヴハウスが多いということだろう。
12月8日のイベントの前売りチケットを受け取りに、三軒茶屋ヘブンズドアに行ってきた。
このヘブンズドアも、僕はそんな行ったことのないハコのうちの一つであった。
数ヶ月前に、イベントをやらせてもらうということで挨拶に伺ったのが初めてで、昨日は2回目。
未だライヴをしたこともなければ、ライヴを観たこともない。
昨日はオープン前のフロアの様子をちらっと盗み見て(コソコソする必要はないんだけど・笑)、改めて雰囲気を確認。
ここで、我々Mr.ワリコメッツと、そして共演のモンスターロシモフはどんなステージを繰り広げるのだろうか?
フロアはどんな雰囲気になるだろうか?
希望的観測をも含みながら、当日の様子に思いめぐらす。
同じライヴでも、ハコによって音も変われば雰囲気も変わる。
ライヴに行くまでの道のりも違えば、ライヴ後の流れも違う。
大げさに言えば、同じライヴでもハコによって体験そのものが変わる。
今回、僕たちは敢えて、初めての場所を選んだ。
予定調和ではない体験を望んでいる。