社会と、ロックと
社会の中で、僕らが関わっているロック音楽はどんな役割を担っているのだろうか。
それは、時の流れとともに時代が移り変わっていくように、変化していくものだろうか。
少なくとも、僕がロックという音楽に出会った頃と今現在とでは、その役割が変化しているように見える。
だけどもそれは些細な変化で、人間のやることはもう何百年、何千年も本質的には変わってないとも言える。
こんなことを考えるのは、渡辺潤著『アイデンティティの音楽』という本を読んだから。
ふとすると忘れてしまいがちだけれど、僕らはロックという音楽を通して、社会の中での自己の存在を学んできた面が少なからずある。
あるいは、本の中にもビート世代の話があったが、それらにリアルタイムで影響を受けた世代の小説を通して、自己を考えるきっかけもあっただろうか。
社会とロック、あるいはロックンロールとの関係性。その中に生きる僕たち。
久しぶりに観た映画、『パイレーツ・ロック』もそのことを考えるきっかけになった。
そんなことを考えながら、今日も明日も音楽をやっていく。