バンドはやはり、「人」に結びつく!?
一昨日の夜、ラモーンズについてのドキュメンタリー映画『END OF THE CENTURY』をDVDで観る。
バンドメンバーやその他関係者のインタビューを中心に組み立てられた、伝記的なドキュメントだ。
ラモーンズの経歴は既に『ラモーンズ・ファイル』を読んでいたので、それと重複する内容を多く含んでいて、「そうだったのか!」という驚きはあまりなかった。
強いて言えば、ジョー・ストラマーの発言から、当時イギリスでラモーンズがどのように受け入れられたのかといったあたりが目新しい発見。
むしろ内容云々より、メンバー本人たちが語ることによって伝わってくる、ラモーンファミリーの人となりだったり、そこにある空気感だったりが興味深かった。
バンドはやはり、音楽そのものももちろん大事なのだけど、それよりもどんな人たちがどんな想いでやっていたのか、そこから見えてくる「人間性」がより重要ななのだという気がしてくる。
音楽は最終的に、「人」に結びつく。
それが機械によって奏でられる音楽と、人が生身の身体を使って創る音楽空間との最大の違いだろう。
ラモーンズを通して見えてくる、「バンド活動」というものの本質。
1つだけ難点、というか失敗。
パソコンでDVDを観ているのだけど、途中再生出来ない箇所があった。
フィル・スペクターとの仕事のあたり。
機器が悪いのか、ディスクが悪いのか。
大筋は理解できたのでそこは泣き寝入り。
そこに重大な発見が潜んでいたのかもしれないけれど、仕方なくやり過ごした。
ライヴを通して育っていく、新しい曲!?
先日の吉祥寺ブラック&ブルーでのライヴで、Mr.ワリコメッツは新曲を披露した。
できたてホヤホヤの曲。
Mr.ワリコメッツが新しい曲をライヴで初めて披露する時はだいたいいつも、できたばかりの状態で演る。
鉄は熱いうちに!の精神である。
練習を積み重ねてからではないので気持ちもバタバタ、その曲の時だけ緊張したりもするが、鮮度も高いので楽しくもある。
そうして披露した後、またスタジオで改善を積み重ねる。
そして昨夜は、Mr.ワリコメッツでスタジオ入り。
先日の反省も踏まえて、新曲を練り直す。
どんどん良くなっていく。
そして、その過程がすごく楽しい。
曲が育っていく過程。
その過程をライヴで追って観てもらえたら、新たな発見をしてもらえる可能性もあるかもしれない、と思う。
曲はライヴで育っていく。
人に観て、聴いてもらって育っていく曲。
長くバンドをやっていると、こういうことを何度も経験し、実感として知っている。
バンド活動の醍醐味のうちの1つである。
1つのスタイルを貫き通す、力強さ
昨晩から今にかけて、シャワーを浴びるようにラモーンズを聴きまくっている。
睡眠時間を除いては。
そして、手元には『ラモーンズ・ファイル』を置いて、時々目を通す。
文字通り、ラモーンズ漬けな1日。
『ラモーンズ・ファイル』は隅から隅まで目を通し、大半のオリジナルアルバムも飛ばし飛ばしではあるけれど、聴いてみた。
そうして見えてきた、ラモーンズの全体像。
もちろん、これでラモーンズの全てが分かったと言うつもりはない。
けれど、こうやって集中的に1つのバンドを聴くことは、大いに意味のあることだったと思う。
少なくとも、今の僕にとっては。
お客さんの期待を裏切らないという信念のもと、「ラモーンズ」というスタイルを崩さなかった姿勢には感動すら覚える。
それは、ライヴのセットリストにも顕著に見られたようだ。
もちろん、ラモーンズの長い歴史の中では、いろいろな試みもなされている。
フィル・スペクターがプロデュースしたアルバム、『エンド・オブ・ザ・センチュリー』など賛否両論があった作品もあるだろう。
けれど、それでもそこにはやはり、「ラモーンズ」というスタイルが貫かれていたのだと思う。
たとえワンパターンと言われようとも、二十数年間、1つのスタイルを貫き通してきた力強さに、感じ入る。
ラモーンズと言えば一般的にはパンクバンドのオリジネイターという捉えられ方をしていて、僕も今までそう思ってきたのだけど、一通り聴いてみた今、どちらかと言えば古き良きロックンロールバンドなのではないか?と思い始めた。
そして、オールディーなポップスの要素。
だから今は、初期の三枚を掘り下げて聴きたい、と思う。
そして、『イッツ・アライヴ』や『ロコ・ライヴ』などのライヴ盤。
あとは、映像作品も。
ラモーンズを探求する旅は、まだしばらく続く。
昨夜の反動か?
ズルズル、ズルズル。
何かやろうとしてもなかなか取りかかれなくて、何も進まないまま時間ばかりが経過してしまうことがある。
今日がまさしくそう。
なんだかよく分からないけれど、あらゆることが漠然と「おっくう」に感じてしまう一日。
体調の影響もあるのだろう。
そんな「おっくう日和」な日は、ヘタに焦らずに、何もせずボケ〜っとしているのがいいのかもしれない。
「おっくう」に感じるのは、きっと、疲弊してしまった脳と身体からの「休ませてくれ」というサインなのだろう、と自分に都合が良いように解釈し、納得してみる。
自己弁護、上等だ!笑
昨夜は、吉祥寺ブラック&ブルーでMr.ワリコメッツのライヴだった。
親密な空間で、熱いライヴができたと思う。
その甲斐あってか、初対面の方を含む多くの人たちに話しかけてもらい、ビール片手に大いに会話を楽しんだ。
それにしても、ブラック&ブルーでは本当にいつも、素晴らしい出会いがたくさんある。
このハコにある独特の雰囲気のなせるワザなのだろう。
ビールも美味しいし、サイコー!
その反動があって、今日の「おっくう日和」に繋がってしまったのかもしれないが。
リハーサル無し、吉と出るか凶と出るか?
今日は、吉祥寺ブラック&ブルーにてMr.ワリコメッツのライヴ。
通常通りライヴハウスでのリハーサルが予定されていたのだけど、バンド側の事情により、急遽リハーサルが無しとなり、つい先ほど、会場入りした。
当日のリハーサルは会場での音を確かめるもの、というのが主たる目的で、慣れた会場でのライヴならばリハーサルは無かったら無かったで構わないと思う。
それが今までの認識だったのだけど、今日いざリハーサル無しで会場入りしてみて、リハーサルには違う機能もあるのかもしれないと実感し始めた。
ライヴ当日は、まず会場入りし、リハーサルをし、リハーサル後はイベントスタートまで待ち時間があり、イベントスタート、出番、というのが普段の流れ。
その流れの中で、ライヴの気分を高め、本番に照準を合わせていく。
その流れの始めの部分が無かったことによって、今日はなんだか違う気分にいるようだ。
きっと、リハーサルによってその日のライヴの気分にスイッチを、普段は入れているのだろう。
だから、会場入りした今も、まだなんだか気分にスイッチが入っていないかのようだ。
幸い、今日は出番が遅い。
出番までの時間は、まだたっぷり過ぎるくらいにある。
たまには違う流れも良いではないか!?
これから皆さんのライヴを観ながら、じっくり気分を高めていくことにしよう。
これが吉と出るか凶と出るか。
答えは、今日のステージにある。
もっと、音楽の話をしよう!
好きな音楽や、今ハマっている音楽の話をするとする。
それに対して、「実は私もその音楽が好き」とか、「そのバンドだったら私はこの曲やアルバムが好き(だった)」とか、「この曲を聴いてその音楽が好きになった」とかいろんな反応が返ってくる。
それに対してまた自分が反応し、また反応が返ってくるという繰り返しが起こる。
このようにして音楽にまつわる話が発展していくのは面白い。
これだから音楽の話をするのはやめられないし、さらにまた音楽を聴きたくなる。
昨日、最近ラモーンズを聴き込み始めたことをブログに書いたり、今聴いていて気になった曲をTwitterにシェアしたりしていたら、いろいろな反応が返ってきた。
やっぱりみんな、ラモーンズが好きなんだ!
こうやって反応が返ってくると、またさらにラモーンズを聴き込もうというモチベーションが高まる。
好循環。
やっぱり僕は音楽が好きだし、音楽を聴くのも、音楽の話をするのも好きだ。
自分でもドラムを演奏しバンドもやっているけれど、その前にまず、僕は一音楽ファンなのだ。
それが僕の、譲れない立場。
それが良いか悪いかは別として、今さら抗えない立ち位置。
それは強みになるのかもしれないし、弱みになるのかもしれない。
けれど、1つのアイデンティティであることには変わりない。
好きな音楽の話を、もっとしていきたい。
ジャンルやスタイルには縛られたくない。
音楽好き仲間、募集中!笑
『ラモーンズ・ファイル』ー主導権は自分にあるー
『ラモーンズ・ファイル』という本を読んでいる。
この本は確か、知人がSNSにあげていたのを見て存在を知り、興味を持ったのだと思う。
SNSを通して本を出会うというと如何にも現代的な現象のようにも見えるけれど、一昔前で言えば友達が「この本面白いよー」というのを聞いて自分でも読んでみることにも似ている。
口コミのようなもの。
特に目新しいことでもなく、昔も今も変わらない口コミの伝播力。
そうやって文化は広がっていく。
ツールが少しばかり変わっただけの話だ。
昨日から、この『ラモーンズ・ファイル』を読みながら、ラモーンズのアルバムを聴き始めた。
ひとまず、『ラモーンズの激情』から始め、『リーヴ・ホーム』を途中まで聴き進めた。
僕はこれまで、パンクロックをほとんど通っていない。
もちろん、いくつか有名なアルバムには耳を通している。
けれど、入れ込んで聴き込んだことはない。
本に出会ったせっかくの機会だから、これからしばらく、ラモーンズを聴き込んでみようかな?と思っている。
もちろん、すぐに飽きることもあるかもしれない。
こればっかりは分からない。
けれど今は、このシンプルな音楽が新鮮に感じる。
良いじゃない、いろいろ聴けば。
その時の気分で、いろんな音楽を自由に聴く。
そう、音楽の楽しみ方は、皆それぞれに自由なのだ。
主導権は、自分にあることを忘れずに。