どんな音楽がやりたかったのか?
ワンマンライヴの成功を願う。
けれども、そもそもライヴの成功ってなんだろう?
どんな形をもって成功と呼べるんだろうか?
ライヴハウスにたくさんのお客さんが集まってくれること?
ライヴ自体が大いに盛り上がること?
こういう分かりやすい基準を満たせば、もちろん嬉しいし成功と呼べるかもしれない。
だが。
これでは基準を半分しか満たしていないような気もする。
ワンマンライヴの中身について考えていくと、結局、自分は、あるいは自分たちは何がやりたかったのか?どんな音楽がやりたかったのか?というテーマに行き着く。
ワンマンライヴとは、自分たちだけによって作るひとつのショーだ。
持ち時間がたっぷりとある。
たっぷりとある時間の中で、思う存分自分たちのやりたい音楽を表現していいし、そうすることがひとつの責任でもある。
どんな音楽がやりたかったのか?
自分にそう問うていくと、分かっていたようで分かっていなかったのか、意外にも考えは堂々巡りを始める。
まあ、よい。
ワンマンライヴまではあと2ヶ月ある。
それまで自分に問い続けていこう。
最後に、昨日気になった文章を引用する。
「 60年代には、新しいもの、あるいはオリジナリティに対する余地というか、絵で言うと色が塗られていない白い部分がたくさんあった。新しいものを作れば、誰かがそれを良いと思ってくれるはずだ、少なくとも興味を持ってくれるはずだ、と、若い人たちはいつも何かを探していた。
ぼくも、その1人でした。いまでも、その気持ちは変わっていない。」〈高橋幸宏著『心に訊く音楽、心に効く音楽』(PHP新書)〉
新しいものへの欲求は、僕もある。
音楽は出会いだ
昨日は時間があったので、音楽をいろいろと聴けた。
まずは最近のメインテーマとなっているドアーズ。
ジム・モリソン生前のオリジナルアルバムが6枚。
ジム・モリソン亡き後のアルバムが2枚。
1970年当時発売されたライヴ盤が1枚。
ジム・モリソンの朗読を中心としたものが1枚。
ドアーズで聴いておこうと思ったアルバムは、今朝までで一応、一通り聴き終わった。
これからはもう少し深く聴いていくつもり。
ドアーズ探訪はもうしばらく続く。
それから、高橋幸宏著『心に訊く音楽、心に効くー私的名曲ガイドブック』を読みつつ、紹介されている曲をいくつか。
ブライアンイーノ、YMO、高橋幸宏、ザ・バンド、ヴァン・ダイク・パークス、クラフトワーク、ディーヴォ。
読んでいて興味を持ったものをピックアップして、ちょろっとずつでも聴いてみる。
音楽は出会いだ。
ひょんなきっかけから出会い、長い付き合いになる曲やバンドはまだまだあることだろう。
ローリングストーンズのカヴァー、DEVO「[I Can’t Get No] Satisfaction 」が面白くてTwitter上でシェアをしたら、PVが面白いという情報を頂いた。
こういう広がり方も、音楽の楽しみのひとつである。
さらには、思いも寄らない音楽も聴く。
著者が子供時代に聴いた、ラジオから流れてくる戦後の歌謡曲。
大学生時代にその歌謡曲に再会し、自分の記憶と向き合いながら戦後の歌謡曲を掘り下げていく。
そのような内容の本で、戦後の歌謡曲がいろいろと紹介されている。
「ソーラン渡り鳥」、「カチューシャの唄」、「東京の花売娘」、「黒いパイプ」。
聴いたことのない、あるいはどこかで耳したことはあるのかもしれないけれど僕の記憶にはない曲たち。
かろうじて、「リンゴの唄」だけは知っていた。
音楽は出会いだ。
そのチャンスは日々やってくる。
今日はどんな出会いがあるのだろうか?
そう考えるとワクワクしてくる。
録音して気づくこと
音楽のクオリティーを上げるために必要なこととはなんだろうか?
これにはいろいろな切り口があって、ただ一つの正解というのは無いように思う。
目指すべきゴールは一緒でも行き方がいろいろあるように。
だから、どうすればもっと音楽のクオリティーを上げられるのか、ということについて考えれば考えるほど、よく分からなくなってしまったりする。
一昨日は、Mr.ワリコメッツのライヴだった。
その時の演奏をライブハウスのPAさんに録音してもらって(もちろん有料)、昨日それを聴いた。
ライヴを録音して後で客観的に聴き直す。
自分の演奏のクオリティーはどうか?
周りとのコンビネーションはどうだったか?
出している音色はどうか?
音のバランスはどうか?
ライヴ全体の構成は良かったか?
そのようなことを聴いて確認し、反省して、次のライヴに活かす。
ライヴ上達の常套手段だろう。
最近はその手段を放棄してしまっていた。
それを今回は久しぶりにじっくりと取り組もうと思った次第。
そこで、改めて聴いてみて気づいたこと。
ライヴ中に自分たちの演奏について感じていたことと、録音を通して自分たちの演奏について感じたこととに、かなり開きがあるなぁ、ということ。
落ち着いてゆっくり演奏していると感じていたのに、録音を聴いてみると意外と速かったり。
長さが決まっていないイントロで長めの尺を使ったつもりだったのに、意外と短かったり。
こういうの、フィードバックというのかな?今目の前で起こっていることを正確に感じ取る能力。
これは演奏が上手くなるために、音楽のクオリティーを上げるために、とても重要なことだと思う。
違いが分からなければ修正もできない。
すぐ違いに気づけば、瞬時に修正できる。
12月にはワンマンライヴが決まった。
今月末には、なかなか強力な対バンのイベントにも出演する。
いや、それはあまり関係ないかもしれない。
ただただ単純に、音楽が上手くなりたい、演奏する音楽のクオリティーを上げたい。
それが今静かなマイブーム。
新松戸での1日
昨日は、新松戸ファイヤーバードで、Mr.ワリコメッツのライヴだった。
イベントの出演バンドは全7組。
それにサブステージで短いショーを2セット観せる演者が1組。
通常は5バンド出演でも多いくらいなのに、7組+1もの出演者がいるとイベントは長尺になり、当然オープン、スタート時間も早くなる。
さらに場所は新松戸。
うちから一時間以上はかかる。
そんな事情で、昨日はライブをするのに午前11時には家を出発するという、なかなかに珍しい1日だった(もちろん、関西方面とかに遠征するときは別の話。)
13時半頃にはリハーサルを終え、それからバンドメンバーとしばしミーティング。
昨日発表した、12/10(日)、新宿レッドクロスでのワンマンライブの話などをする。
そう!
Mr.ワリコメッツは、久しぶりに東京でのワンマンライブをやるのです。
https://twitter.com/mrwaricomets/status/916634148038512641
それにしても、昨夜の出演バンドは皆、なかなかに強烈だった。
特に印象に残ったのは、網タイツでシャンソンを歌うというコンセプトの「蜂鳥あみ太=4号with大和田千弘(ph)」さん。
11拍子のブルガリアの曲が鮮烈に記憶に残る。
完全に世界に引き込まれてしまった。
印象に残ったもう一つが、キャプテンズのドラマーさん。
右利きなのか左利きなのか分からないプレースタイルが衝撃で、あの左手の動きに魅了されてしまった。
以前にも一度、新宿JAMで観ているのにね。
そんなこんな、新松戸での1日の覚え書きを。
音楽をハシゴする
当たり前のことだけど、世の中には数え切れないほどの音楽が存在している。
曲が、作品が存在している。
この場合の曲や作品というのは録音され、発表され、残されてきた曲のことを指す。
今、高橋幸宏著『心に訊く音楽、心に効く音楽ー私的名曲ガイドブック』という本を読んでいて、その中で紹介されている曲をいくつか聴いてみたりしている。
坂本龍一『B–2ユニット』
サディスティック・ミカ・バンド『HOT!MENU』
ほんの一例だけど、昨日はこれらをハシゴして聴いた。
世の中には、本当に色々な音楽があると実感する。
全てを聴き尽くすことは到底できない相談だけど、無数に存在する宝の山をみすみす逃すのももったいないと思う。
大事なのは、自分の(築いてきた)殻に閉じこもることなく、すべての音楽にオープンな心で接すること。
そうすれば、音楽は僕らに、多大な可能性を与えてくれる。
僕は、そう思っている。
今日はライヴがあるということもあり、昨夜はスタジオに行って個人練習。
ライヴに向けて練習すると思いきや、ついつい関係ない曲に合わせてドラムを叩くという、ある意味遊びのようなことをしてしまう。
ジェームス・ブラウンの「Night Train」とか、合わせて演奏しているとどんどん気持ち良くなっていく、魔法のグルーヴがあるのだ。
それでは、今日は新松戸ファイヤーバードでライヴ。
良き日を!
これまでの「1日1アルバム」
習慣化しつつある「1日1アルバム」。
これまでの流れをちょっと整理してみます。
10/2(月) THE DOORS『Waiting For The Sun』
10/3(火) THE DOORS『The Soft Parade』
10/4(水) THE DOORS『Morrison Hotel』
10/5(木) THE DOORS『Absolutely Live』(前半)
20/6(金)THE DOORS『Absolutely Live』(後半)
ドアーズが発表したアルバムの、3枚目〜5枚目。
そして、当時発売されたライヴアルバム。
こうやって並べてみると、なんだか嬉しくなります。
なんというか、ちょっとした達成感。
自己満足ですね(笑)
リストにすると蓄積されたものを目で見て確認できるわけですが、聴いた音楽が頭の中に蓄積されてきていることも事実。
良い傾向です。
元はと言えば、ルイス・シャイナー著『グリンプス』という小説にドアーズの話が出てきて、「久しぶりにドアーズでも聴いてみるかな」と思って始まった、ドアーズを探る旅。
まずは元々好きだったドアーズの1枚目〜2枚目のアルバムを聴き、映像作品を探して観て、『文藝別冊 ドアーズ』という本を読みつつ、現在に至っています。
ドアーズを探る旅、まだまだ続きます。
雑誌を読みながらにして
世の中、便利になったもんだ。
つくづくそう思う。
便利になった分、世界のスピードは上がり、ますます忙しくなる。
情報に素早くアクセスできる代わりに、次から次へと取り入れるべき、いや取り入れたい情報が増えていく。
ここ最近、ドアーズにハマっている。
Spotifyを使って、アルバムとして発表された作品の1枚目から順に聴いていって、今5枚のアルバムと1枚のライブアルバムを途中まで聴いた。
定期的に、ドラムマガジンを読む。
誌面に登場するドラマーの参加作品が紹介されている。
以前は、買うか借りるかしなければ聴けなかったけど、今は雑誌を読みながらにしてYouTubeで検索して同時に聴くことができる。
文章で読んで情報として知ってから実際に音楽を聴くまで、以前はあったタイムラグ。
その間にどんな音楽なんだろう?という想像をする時間があった。
そこで繰り返し反芻して期待が高まり、いよいよ手に入れた時の高揚感。
実際に聴いてみた時の興奮、あるいは落胆。
こういった過程は、スピーディーにどんどん音楽を聴いていける環境では失われてしまった。
どちらが良いのかは、よく分からない。
それでも僕は、今日も忙しく本を読み、音楽を聴いていく。