それでも音楽の話をしよう

音楽の話題を中心に、アイデア、ひらめき、日常を書き記していきます

伝えたいことがあり、人と共有するために演奏する

「アレクサンダー・テクニーク」という言葉が前々から気になっていて、バジル・クリッツァー著『音楽演奏と指導のための マンガとイラストでよくわかる アレクサンダー・テクニーク 実践編』という本を読んでみた。

音楽を実践する際に関わってくる、心と身体との関係性を探り、その知識を音楽活動に活かす。

「アレクサンダー・テクニーク」というものを僕なりに要約するとそんなところだろうか。

この本で一番大事な主張、何度も繰り返し述べられているのは、「音楽を演奏する」とはどういうことなのか?に対する、以下の回答だ。

 

なんらかのストーリー、メッセージあるいは意味を、聴いてくれている人と共有する

 

これが、「演奏する」ことの本質だという。

当たり前のことと言ってしまえばそうなのかもしれないけれど、ついつい忘れてしまいがちなことでもある。

自分の演奏ばかりに意識が向いてしまうと、特にそうだ。

 先日読んだ、武部聡志著『すべては歌のために』で述べられていた「歌詞にそって音でストーリーを表していく、音で展開を作っていく」という話とも、どこか繋がっている。

伝えたいことがあり、人と共有するために演奏する。

そして、その目的のために練習する。

忘れないようにしたい、メッセージ。