ロックンロール・ギターの魅力の秘密は、、、
50年代初めからチェスの経営者レナード・チェスと密な関係を持ちながら次々と同社のレコードを自分のラジオ番組でオンエアしヒットさせていたフリードは、ベリーのデビュー盤もかけまくった。(『ミュージック・マガジン[増刊] ミュージック・ガイドブック』p36)
白人リスナー向けにリズム&ブルースをかけまくったアラン・フリードは、ロックンロール誕生の最大の功労者とも言われる。
そして、ロックンロールの創始者のうちの1人と言われるチャック・ベリーのデビューシングル「メイベリーン」もまた、そのアラン・フリードの手によってラジオで流されまくった。
全米ポップ・チャートでも5位を記録した。
Maybellene, a song by Chuck Berry on Spotify
チャック・ベリーと聞いてロックンロールを思い浮かべない者はいない。
チャック・ベリーはロックンロールの代名詞だ。
チャック・ベリー=ロックンロール。
ロックンロール=チャック・ベリー。
そう言ってしまっても過言ではないだろう。
いや、言い過ぎか。
ロックンロール=チャック・ベリーを認めてしまったら、他のタイプのロックンロールが成り立たなくなってしまう。
まぁ、細かいことは置いておこう。
チャック・ベリーの魅力のうちのその一つは、そのギター・プレイにあることは間違いないだろう。
チャック・ベリー=ロックンロール・ギター。
ロックンロール・ギター=チャック・ベリー。
これは先ほどの「ロックンロール=チャック・ベリー」よりは成り立つ命題ではなかろうか。
デビュー曲「メイベリーン」も、チャック・ベリーのギター・プレイから曲が始まる。
ちなみに、セカンド・シングル「Thirty Days」もギター・プレイから始まるのだけど、これが「メイベリーン」の始まりにそっくり。
いや、もしかして同じじゃないのか?と思ってしまうくらいだ。
「メイベリーン」=「Thirty Days」。
「T、、、いや、しつこいからやめにしよう。
ちなみに、曲調も似ている。
Thirty Days (To Come Back Home), a song by Chuck Berry on Spotify
ギターソロを聴き比べてみるのも面白いかもしれない。
こちらは、2曲それぞれで違う雰囲気のギターソロとなっている。
ついでに、YouTubeにあがっている昔のライヴ映像に「メイベリーン」があって、そこでのギターソロもかっこ良いのでリンクを貼っておく。
ギターソロとは直接関係ないが、チャック・ベリーの首の動きにぶったまげた。
ロックンロール・ギターの魅力の秘密は、そんなところにもあるように思える。