ポールらの参加したヴァーチャル・セッションを観て
とあるイベントの一環として、ポール・マッカートニー、エルヴィス・コステロ、デイヴ・グロールら豪華面子によるヴァーチャル・セッションが行われたという。
ポール・マッカートニー、エルヴィス・コステロ、デイヴ・グロールらがヴァーチャル・セッションで「聖者の行進」披露 ポールはトランペット演奏 - amass
映像が公開されているので早速観てみる。
ポール・マッカートニーの掛け声で動画が始まる。
そして、ドラムとタンバリンのリズムに導かれるようにして音楽も始まり、ポールのトランペットでいざ本番へ!と流れていく。
曲は「聖者の行進」。
ニューオーリンズを代表するソウル・シンガー、アーマ・トーマスが歌い出す。
ここまで観て、もうたまらない気持ちになる。
大好きなアーマ・トーマスの現在の姿を拝めるなんて!
しかも歌付きである。
ところで、アーマ・トーマスと聞くと、いつもボ・ガンボスのライヴ盤でのMCを思い出す。
「ニューオーリンズにアーマ・トーマスという人がいまして」と始まる感動的なMC。
話がそれたので元に戻すと、このヴァーチャル・セッションはなんとも楽しい動画だ。
他にも、ポールのトランペットを吹く姿も嬉しいし、淡々とタンバリンを振るデイヴ・グロールには「なんて贅沢なんだ!」と思いつつ微笑ましくなった。
途中、ポール・マッカートニーも歌うのだけど、「あれっ、こんな声してたっけなぁ」なんて思ったりもした。
それにしても、世はやはりリモートの時代。
こんなところにもリモートワークが取り入れられている。
集まらなくてもできる仕事は極力リモートへ。
それで仕事の質が落ちるのでなければ、その方が効率が良いし、余計な移動時間もかからないし、スケジュール調整もしやすいしで、より充実した作品や、より豊かな暮らしにつながっていくだろう。
それは音楽の世界でもそうなのだなぁ、集まるのが当たり前であった「バンド演奏」でもそうなのだなぁ、と改めて思わされた。
そもそも「バンド」って「集団」を意味する。
もちろん、一箇所に集まらなければできないこともある。
そこは状況に応じて、臨機応変にしていけばいい。
リモートの可能性は今後もどんどん広がっていくだろう。
いろんな意味で心踊る動画であった。