欲しくて、ずっと眺めていた
そして、ピアノを買った。
電子ピアノを買った。
先日、欲しいけれど買えるのどうか、「悩ましい」と書いた。
でも、その時点でもう買うことは決まっていた。
心の中では決めていた。
まだ買っていなかったけど、買うことは既成事実のようなものだったのだ。
経済的に追い込まれるのは目に見えている。
でも、もう買わずにはいられない。
よし、買おう!
そして、自分の背中を押してやるために、ピアノのことをブログに書いた。
ローランドの61鍵のものを買った。
もうずっと前から目星はつけていた。
近所にある、中古品を扱う店に行っては、その品を眺めていた。
「欲しいなぁ」と思いながら眺めていた。
でも、ずっと躊躇していた。
思い切って88鍵のものを買ってしまおうか、とも考えた。
ネットオークションを利用すれば、61鍵のものより、かえって安く手に入れることもできるかもしれなかった。
けれど、それは部屋のスペース上断念した。
そして、ずっと眺めていた憧れの品を、手に入れた。
早速、新しく手に入れた鍵盤を弾いてみる。
元々使っていた、おもちゃのような鍵盤のキーボードより、大きくて重たく感じた。
そして、しばらく弾いていると、手が痛くなってきた。
特に左手が。
道険し。
この電子ピアノの購入は、僕の音楽キャリアにとって、後々振り返ってみて重要な局面であった、となるはずである。
コロナ禍があって、この局面がある。
電子ピアノとは、じっくりゆっくり、そして末長い付き合いをしていけたらと思う。