雨の舞
台風が日本列島に近づきつつある今現在。
窓の外では、雨が大きくうねりながら舞っている。
時々そこに、無力な傘とともに人が侵入してきては、その「雨の舞」に弄ばれる。
そんな光景を眺めながら、読むともなしにドラムマガジンをパラパラっとめくってみる。
チェンジアップ。
トラッフィックのドラマー、ジム・キャパルディ。
ジョー・サトリアーニの新譜とチャド・スミス。
椎名林檎の新譜。
目に飛び込んでくるそんな言葉を眺めながら、まだまだ聴いてみたいもの、観てみたいもの、音楽について知りたいこと、たくさんあるなぁ、となんとなく思う。
ただならぬ事態の様相を呈してきた外の世界と、それとは対照的に視点がふらふらと定まらぬ、僕の頭の中。
そしてまた、視線を窓の外に移し、「雨の舞」を眺める。