人間らしさとは?
人間らしさとは何か?
ブライアン・クリスチャン著『機械より人間らしくなれるか? ーAIとの対話が、人間でいることの意味を教えてくれるー』という本を読んで、その意味するところは単純ではないな、と思い知らされる。
機械と人間。
コンピューターと人間。
AIと人間。
その対比の中で見えてくる、「人間らしさ」というものの正体。
そして、曖昧になっていく境界線。
人間に近づいていくように見える機械と、機械的な反応を求められる資本主義社会における人間。
その交錯するところに深い問いがあるように思われる。
音楽の世界でも、機械と人間との関係は益々深くなっているように見える。
個々の事象はひとまず置くとして、たとえば、「機械的な演奏」と「人間味あふれる演奏」との違い。
これもどちらが良いとか、単純に言えるものではないし、そもそもその問いの立て方や区別の仕方が間違っているのかもしれない。
人間らしさとは何か?
音楽をやっていく上でも、とても興味深いテーマである。