ノリの良い音楽が好き〜リズムについて
僕はノリの良い音楽が好きだ。
生まれもった性質なのかどうか分からない。
あるいは、ドラムという楽器を始めてしまったせいなのかもしれない。
そんなわけだから、聴く音楽も自然とノリの良い音楽に集中してしまう。
今でこそそこまで極端ではなくなったけど、以前はバラードになったら即次の曲に飛ばしてしまうような時期もあった。
聴いていてオモシロくないからだ。
そういった影響なのか、バラード曲を演奏していても、しっとりまったり演奏すべきところを、妙に軽快に演奏してしまったりすることもある。
いや、これはうまく演奏できないことの単なる言い訳かもしれない。
ノリ良く演奏すべきところを、なぜか重くまったり演奏してしまうこともあるのだから。
リズムというのは、やはり、奥が深くて難しい。
だからこそ面白かったりもするのだが。
その時の気分や体調や、その他もろもろの要素で、同じように演奏しているつもりでも違った表情のリズムになったりする。
そういう意味では、リズムはとても人間的だ。
リズムは生きている。
生きているからリズムがある(無生物にもリズムのようなものがあることは、ここでは置いておく)。
そして、自分が演奏しているリズムが、その時の気分で変化してしまっていることに、自分で気づかなかったりする。
そこをいかにコントロールできるようになるかが、ドラマーにとって、いやドラマーに限らず音楽を演奏するものにとって、大事な能力だ。
修行。
自己修練。
それは音楽(をコントロールするため)の修行であると同時に、自分(をコントロールするため)の修行でもある。
やはり、音楽することと生きていくこととは、深いところで繋がっている。
そして今日も、音楽修行に励む。