身体の使い方を意識すると、自分のプレイが変わる
YouTubeで、デイヴ・ブルーベック・カルテットの動画を観た。
ドラマーはジョー・モレロ。
観ていて印象に残ったのは、スティックの振り幅が小さいということ。
ドラム演奏に関して一般的に言えば、大きい音を出したいときはスティックの振り幅を大きくして、小さい音を出したいときはスティックの振り幅を小さくする。
スティックの振り幅を大きくするには腕全体を使って振り下ろし、振り幅を小さくするには手首や指を使ってスティックを振り下ろす。
もちろん場面にもよるが、ジョー・モレロは指を使ってのプレイを中心にしていて、それが強く印象に残った。
いや、あるいはそれは自分の受けた印象にデフォルメされているだけなのかもしれないが。
昨日スタジオで、そのデイヴ・ブルーベック・カルテットの曲を流しながら少し演奏してみた。
スティックを小さく振ることを意識しながら。
そして思った。
最近は常に大きい音を出そうとしているなぁ、それ(大きい音)だけになってしまっているなぁ、と。
もちろん、大きい音の中にも幅はある。
けれど、指を使ってスティックを少し動かすだけで叩けば、予想以上に小さな音まで出せる。
以前は音量を抑えて演奏する機会があったけど、最近はそれがなくなっていたのだ。
身体の使い方を意識すると、自分のプレイが変わる。
それはもう何度も演奏してきた曲を演奏する場合においてもだ。
デイヴ・ブルーベック・カルテットの動画から、良い気づきを得たなぁ。