圧倒されながらの、再スタート
何か大事なことが目の前にあると、そのことばかりに気を取られる。
他のことはなるべく排除し、目の前の大事なことに集中しようとする。
成果をあげるためにはそれは必要なことだし、意味のあることだとは思うけれど、反面、その期間は視野が狭くなってしまうということもある。
先日、Mr.ワリコメッツの夏の一大イベントである、ワンマンツアーが終わった。
今、ようやく落ち着き、日常が戻ってきたかなという状況。
すると、新たな刺激を求めて、視野を広げてみたくなる。
そこで、ドラム・マガジンを手にしてみる。
クリス・デイヴというドラマーの特集、イヤモニの特集、などなど。
クリス・デイヴというドラマーの情報に圧倒される。
クリス・デイヴには、「伝統と革新」というイメージが、僕の中にはある。
けれど、その背景にある伝統の情報量が膨大すぎて、何が伝統で何が革新なのか、たとえばクリス・デイヴが参加しているミシェル・ンデゲオチェロの曲を聴いてみても、はっきり理解できない。
ただただ圧倒されるばかり。
そして、クリス・デイヴの言っていることが、またまた高度すぎて理解できない。
以下は、インタビュアーの「トニー・ウィリアムスのタイムをぼかすというコンセプトに似ていますか?」という質問に対しの答え。
「僕にとって遅らせるということはどちらかというと、エルビン・ジョーンズが3/4で、スローテンポでプレイして“ワン”で戻ってくる感覚に近いよ。彼が“ワン”で戻ってきたらいつでもそれが“ワン”なんだ。」
何を言っているのか、さっぱり分からない(汗)。
圧倒されながら、また新たな地点を目指して、再スタートをきる。