ロックンロールには、ロマンがある
『アメリカン・バンドスタンド』という、1952年頃から30年以上の長きに渡ってアメリカで放送されていたTV番組と、そこで長く司会を務めていたディック・クラークという人物について調べている。
『アメリカン・バンドスタンド』はロックンロール初期に大きな影響力を持っていた番組。
新しいロックンロールのレコードをかけ、番組に参加しているティーンエイジャーがそのレコードを批評するという趣旨の番組だったようで、「踊れるレコードだから、ボクは85点です」というように、踊れるか踊れないかに主眼をおいた批評だったそう。(片岡義男『僕はプレスリーが大好き』角川文庫)
新しいロックンロールのレコードに全人格的に対峙し、新しいロックンロールを全身全霊で受け止め、そこで湧き上がった感情を自分の身体を使って表現する=ダンスする。
僕はそこに、1つの夢を見る。
ロックンロールには、ロマンがある。