タイトな日々ー『空中ブランコ』をー
少ない時間をやりくりして、音楽を聴いたり、本を読んだりしている。
ここのところ、それがやたらとタイトだ。
毎年、この時期は仕方がない。
師走というだけのことはある。
以前、奥田英郎著『イン・ザ・プール』を読んだということをTwitterにあげたのだけど、それを見た知人が最近、それと同じシリーズの続編を貸してくれた。
奥田英郎著『空中ブランコ』。
以下、文春文庫の裏表紙より。
伊良部総合病院地下の神経科には、跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り、先端恐怖症のやくざなど、今日も悩める患者たちが訪れる。だが色白でデブの担当医・伊良部一郎には妙な性癖が……。
この男、泣く子も黙るトンデモ精神科医か、はたまた病める者は癒やされる名医か⁉︎ 直木賞受賞、絶好調の大人気ですシリーズ第2弾!
ここに登場する伊良部という精神科医はぶっ飛んでいる。
常人には理解しがたい行動をとる。
身近にこんな人がいたら、是非距離を取りたい迷惑な人物だ。
だが。
今これを読んで、癒されている自分がいる。
ということは、僕も病める者の一員なのだろうか?
そして、今この引用を手入力していて、よくまとまった上手なコピーだなぁという印象を抱く。
こんな風に文章が書けたらいいなぁ、と思う。
お手本をなぞってみることは、上達への一歩なのだろうか?
そんなこんな。
タイトな日々は続く。