耳コピと、観ることによる発見とージョージィ・フェイム「Yeh,Yeh」
最近また、耳コピにハマっている。
耳コピというのは、音源になっている曲を聴いて何をどう演奏しているのか把握をし、それを真似て演奏することである。
ドラムで言えば、どのようなリズムパターンか?フィルインのフレーズは?叩いている太鼓やシンバルはどれか?同じハイハットを刻むのでもどんなニュアンスなのか?強弱のつけ方はどうか?などを、曲を何度も聴いて把握する。
それを実際にドラムセットで演奏してみる。
同じように叩いているつもりでも元曲の感じに近づけるのが難しかったり、フレーズは分かっても自分で演奏するのが難しかったり、そもそもどう演奏しているのか分からなかったりもする。
もっと言えば、他の楽器の演奏とどう絡んでいるかを探るのも楽しかったりするのだけど、それはひとまず置いておこう。
最近耳コピした曲に、ジョージィ・フェイムの「Yeh,Yeh」がある。
ひととおり耳コピしてみて、ある程度演奏できるようになったところで、ふと思い立って動画を観てみることにした。
それが昨夜のこと。
Georgie Fame and The Blue Flames - "Yeh Yeh" - Ready, Steady, Go! - YouTube
実際映像を観てみると、自分が演奏してみた感じとはだいぶ違っていた。
身体の使い方、演奏のやり方、そこから生み出されるニュアンス。
音源になっているものと、映像でのものとは別の時間、場所での演奏なので、違って当然と言えば当然なのかもしれないけど、それを差し引いたとしても、耳だけで聴いていたものと目でも確認したものとではだいぶ印象が違うんだなぁ、と思った。
新たな発見があった。
同じ曲を同じフレーズで演奏しても、誰がプレイするかによって違いが生まれる。
そこに人それぞれの個性が宿るとも言えるけれど、自分の個性は一度置いておいて元曲に近づけていこうとする作業にはとても意味があると思う。
そこには発見があり、自分のプレイを発展させるヒントがある。
もっと、耳コピしよう!
そもそも、それは純粋に楽しいことでもあるし。