堂々巡り
良いライヴとは何か?
良い演奏とは何か?
日々、そんなことを考えながら、練習している。
いや、毎日考えるわけではないけれど、ふとした瞬間に頭の中を横切る。
たとえば理想のドラマー像というのなら、あるかもしれない。
そのイメージは、時には明瞭であり、時にはぼやけて形を失ってしまう。
では、明確な理想のドラマー像を頭の中に描けたとして、それを形にできればそれが必ず良い演奏(少なくとも自分にとっては)になるかと言うと、必ずしもそうではないような気がする。
良いと思う時もあれば、いまいちと思う時もあるだろう。
そして、堂々巡りを繰り返す。
良いライヴとは何か?
良い演奏とは?
以前は、このような思考回路はダメなんじゃないかと思っていた。
けど、この堂々巡りの中にしかその答えは存在しないと思うようになった。
山登りは、頂上に達したときに醍醐味があるのではなく、頂上に登り切るまでの過程に醍醐味があるかのように。
そして、堂々巡りは続く。