どんな音楽がやりたかったのか?
ワンマンライヴの成功を願う。
けれども、そもそもライヴの成功ってなんだろう?
どんな形をもって成功と呼べるんだろうか?
ライヴハウスにたくさんのお客さんが集まってくれること?
ライヴ自体が大いに盛り上がること?
こういう分かりやすい基準を満たせば、もちろん嬉しいし成功と呼べるかもしれない。
だが。
これでは基準を半分しか満たしていないような気もする。
ワンマンライヴの中身について考えていくと、結局、自分は、あるいは自分たちは何がやりたかったのか?どんな音楽がやりたかったのか?というテーマに行き着く。
ワンマンライヴとは、自分たちだけによって作るひとつのショーだ。
持ち時間がたっぷりとある。
たっぷりとある時間の中で、思う存分自分たちのやりたい音楽を表現していいし、そうすることがひとつの責任でもある。
どんな音楽がやりたかったのか?
自分にそう問うていくと、分かっていたようで分かっていなかったのか、意外にも考えは堂々巡りを始める。
まあ、よい。
ワンマンライヴまではあと2ヶ月ある。
それまで自分に問い続けていこう。
最後に、昨日気になった文章を引用する。
「 60年代には、新しいもの、あるいはオリジナリティに対する余地というか、絵で言うと色が塗られていない白い部分がたくさんあった。新しいものを作れば、誰かがそれを良いと思ってくれるはずだ、少なくとも興味を持ってくれるはずだ、と、若い人たちはいつも何かを探していた。
ぼくも、その1人でした。いまでも、その気持ちは変わっていない。」〈高橋幸宏著『心に訊く音楽、心に効く音楽』(PHP新書)〉
新しいものへの欲求は、僕もある。