それでも音楽の話をしよう

音楽の話題を中心に、アイデア、ひらめき、日常を書き記していきます

ワンマンライブ

ちょうど1週間前、京都にある拾得というライブハウスでワンマンライブをしてきました。
Mr.ワリコメッツというバンドで、です。
拾得は老舗のライブハウス、日本で一番古いライブハウスとも言われています。
普通のライブハウスとはかなり違っていて、大変興味深い。
築300年の、もともと酒蔵だった建物を改装したらしく、古い木造の建物で鳴らす楽器の音は最高です。

 

今回ワンマンライブをやって感じたのは、「ワンマンライブってやっぱりいいなぁ」ってこと。
僕らのような環境で活動しているバンドにとって、他のバンドと一緒にイベントを組む、いわゆる「対バン」という形式が一般的です。
中でも4〜5バンド出演というイベントが最も一般的でしょうか。
3バンドだとスリーマンライブ、2バンドだとツーマンライブなどと、わざわざ言ったりします。
イベントの時間は限りがあるので、出演するバンドの数によって自分たちがライブできる時間の長さも当然変わってきます。
ワンマンライブだと2時間くらい、2〜3バンドだと1時間くらい、それ以上だと30分くらい、こんな感じです。

 

ワンマンライブと対バンライブでは、どんな違いがあるでしょうか?
まず、ワンマンライブの場合はイベント全体を自分たちでコントロールできます(コントロールのうまい下手はあると思いますが)。
対バン形式だと、コントロールできるのは自分たちのライブ時間だけ、イベント全体は他のバンドのライブによって雰囲気が変わってきます。
また、ワンマンライブに集まる人は基本的にそのバンドが好きな人たち、少なくとも興味はある人たちですよね。
それが、対バン形式だと自分たちのことを知らない人たちもその場に集まってきます。
結局興味を持ってもらえなくてなんとなく白けた雰囲気になることもありますが、うまくハマってその後につながる偶然の出会いなんかも生まれたりします。
そして、ワンマンライブは比較的長めの時間で自分たちの世界を表現していくのに対し、対バン形式だと短い時間で自分たちの世界を表現しなければならなくなります。
複数のバンドが出演するので、他のバンドとの比較が生まれるというようなこともあったりします。

 

と、ワンマンライブと対バン形式の違いをいくつか挙げてみました。
こういうところから、音楽の現場から、僕たちを取り巻く音楽環境について考えるのは興味深いことです。
切り口はいろいろあるでしょうが、僕たちを取り巻く音楽環境のこれからについて考えていきたいなと思っています。
そして、その考えたことを表現することに繋げていきたい。
それが今回、言いたかったことです。