ヒントを得る
「音楽を演っている」と一口に言っても、どんな楽器を演奏するかによってその内容はかなり違う。
ギターなのか、ベースなのか?
ドラムなのか、キーボードなのか?
管楽器とか、ハーモニカだってあるだろう。
あるいは歌うことだっていい。
音を出すということは身体を使うということ。
より良い演奏をするには、そしてより良い音を出すには、それに見合った身体の使い方があるものだ。
青柳いづみこ著『ピアニストは指先で考える』(中公文庫)という本を読んだ。
ピアニストであり文筆家でもある著者によるエッセイ集である。
ピアノという鍵盤楽器、しかもクラシックというジャンルなので、僕の関わる音楽とは相当かけ離れていると思いきや、読んでいると「その感じ、よく分かるなぁ!」というテーマにたびたび出くわす。
世の中、違いに着目すれば違いがたくさん見えてくるものだけど、共通点に着目すれば共感できるところが多く見つかるのかもしれない。
ピアノ演奏での身体の使い方を読むことを通して、ドラム演奏向上のヒントを得る。
嬉しい時間。