それでも音楽の話をしよう

音楽の話題を中心に、アイデア、ひらめき、日常を書き記していきます

聴きなおす

最近、Mr.ワリコメッツのミニアルバム『Oh!ピピッポ』を聴きなおすことが多い。

歌をよく聴く。

コーラスをよく聴く。

ギターをよく聴く。

ベースをよく聴く。

ポイントを絞って聴くと、新たな発見というか、ヒントのようなものが見つかったりするものだ。

今は、活動を広げることよりも深めることに興味が向いている。

音楽を広めることよりも、音楽を高めることに興味が向いている。

そのためにはどうすればいいか?

自分たちの過去の作品を聴きなおすのは、そのことの一環。

思いがけなく手に入れた「聴き比べセット」

居酒屋などでたまに見かけると思うのだけど、日本酒の「飲み比べセット」のようなものがある。

例えば3種類ほどの日本酒が少量ずつ出てきて、飲み比べながらそれぞれの日本酒の味の違いを楽しむという趣向のものだ。

あるいはそれは、ワインでもいいし、生牡蠣なんかでもあるかもしれない。

ビール工場の見学に行くと、ビールの飲み比べセットなんてものもある。

そうやって飲み比べてみることで、ただ一種類のものだけを味わっていた時には気がつかなかった特徴を理解できたりするものだ。

 

先日、昨年亡くなったブルースマン、オーティス・ラッシュの代表曲「I Can't Quit You Baby」を聴いていた。

有名曲だけあって、この曲は色々な人たちにカヴァーされている。

試みにそれを聴き比べてみようと思った。

単なる興味本位で。

その時のリストはこちら。

I Can't Quit You Baby on Spotify

いろいろ聴いてみて気づいた。

本来は、「I Can't Quit You Baby」という曲への理解を深める目的で聴き始めたのにも関わらず、これはカヴァーした人たちの特徴を理解する手段になっているなぁ、と。

オーティス・ラッシュ、ローリング・ストーンズジョン・メイオールレッド・ツェッペリン、リトル・ミルトン、ジョン・リー・フッカー

同じ曲をいろいろな人たちのヴァージョンで聴き比べるというのは、同じ曲であるだけに、かえってそれぞれの特徴がよく現れていた。

思いがけなく手に入れた「聴き比べセット」、いや、「利き比べセット」であった。

ヒトの身体への興味は深まるばかり

アレクサンダー・テクニーク。

ボディ・マッピング

高岡英夫氏の身体論。

音楽の演奏にまつわる身体の話から、ヒトの身体への興味は益々深まるばかり。

僕らは普段、自分の動きにいかに無意識的か、ということに気づかされる。

いや、無意識なのは問題ないのかもしれない。

実際、動物の中で自分の動きに意識的になれるのはヒトだけだろう、たぶん。

けれど、自分の動きを向上させたいと願うのならば、「自分の身体への気づき」が大いに助けになってくれるように思われる。

それから、アプローチの角度が少し違うのだけど、最近読んでいる、遠藤秀紀著『人体 失敗の進化史』(光文社新書)がこれまた面白い。

動物の遺体の解剖を通じて紐解かれる、ヒトの身体に隠された「進化の歴史」は、大きな興奮を誘う。

ヒトの聴覚にとって大事な役割を担う耳小骨が、元々は顎関節だったなんて!

魚も爬虫類もヒトも、すべての身体は繋がっている、少なくとも脊椎動物の中では。

生物の進化ってすごい!

興味は尽きず、今日はこんな本を思わず購入した。

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あと一歩だけ進んでみること。

過酷な一日を終えて、体はもうヘトヘト。

けれど、それが逆に気持ちよくなってきたりもする。

最近よく思うのだけど、仕事だろうがトレーニングだろうがなんだろうが、(自分が思い込んでいる)ギリギリのちょっと先にこそ、成長、進歩の鍵が隠されている。

その風景はギリギリの先に行かなければ決して見えてこない。

あと一歩だけ進んでみること。

そこなんだよなぁ、と考えながらの家路。

真に楽しい瞬間

ある一つの曲がある。

同じ曲なのに、捉え方によって曲に対する印象は変わるものだなぁ、と実感することが最近多い。

リズムの捉え方。

ハーモニーに対する意識。

 

同じ曲を同じように演奏しているのに、意識を「足首を支点とした動き」に向けるだけで何だか演奏している感じが変わる。

同じ曲なのに、コード進行を自分の耳で探して捉え直すと、やはり演奏している感じまで変わる。

音楽の奥深き世界。

それを、昨夜のMr.ワリコメッツのバンドリハーサルで感じる。

バンドが、音楽が、真に楽しい瞬間。

圧倒されそうだが。

自分のやりたいこと、目指したい目標というのが少しずつ明確になってきたかなー?といった今日の状況。

目の前のことに追われていると、この辺のことがだんだんぼやけて見えなくなってくる。

しばらくそんな状態に陥っていたけれど、余裕ができてだんだん見えてきたようだ。

ただし、目標が見えてくると、そこにたどり着くまでの遠い道のりも見えてくる。

圧倒されそうにもなるが、やってやろうという気力にも満ちてくる。

ともかく、音楽に時間を使えているのは嬉しいことだ。

 

最近は、雑誌『ブルース&ソウル・レコーズ』の特集に合わせて、オーティス・ラッシュのブルースを少しずつ聴き進めている。

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今日は、「So Many Roads,So Many Trains」という曲を探る。

原曲を何度も聴く。

重厚感があって堪らない。

ジョン・メイオール、ジョー・モナマッサなどのカバーも聴きごたえ十分。

圧倒されもするが、ブルースはやっぱり最高!

ぼちぼち始めっか〜

拾得でのライヴで燃え尽きて、それ以来もぬけの殻になっていた、というわけでもないのだけど、ブログを書くのが久しぶりになってしまった。

まぁ、完全オフ日を過ごしたようなものだろう。

「ぼちぼち始めっか〜」といった近況。

 

最近強い興味を持っているのは、高岡英夫氏の身体論とオーティス・ラッシュのブルース。

脊椎動物としてのヒトの身体には魚類から進化した跡が鮮明に残っていて、それを使いこなすことの重要性を、高岡英夫氏の身体論は解く。

先日にもちょっと書きたけど、とても興味深い理論で、その身体の使い方をマスターしたらドラム演奏にも良い影響があるような気がしている。

その肝は、一般的な言葉で言うなら、体幹レーニングだったり、インナーマッスルだったりするのかもしれない。

詳しいことはまだ理解できていないので、その辺はこれから。

という感じで、オーティス・ラッシュのブルースを聴きながら、ぼちぼち始めよう。