アルバムごとに曲をたどる③ー『丘に暮らせば』
ワンマンまで、あと2日。
ブログ内で、Mr.ワリコメッツの曲をアルバムごとにたどろうとしていたのだけど、気がづけば時間がもうあまりない。
このままフェイドアウトかとも思われたけど、やっぱり書こうかなという気に今なったので、続きを書くことにする。
今回は、ファースト・フルアルバム『丘に暮らせば』。
僕がワリコメッツに加入して初めて作った音源で、曲作りというかアレンジ段階から参加しているので、制作過程も含めて、様々な思い出がある。
今回は時間もあまりないので、手短に振り返る。
一曲目、「トラック野郎道中記」。
一時期はライヴのオープニング曲として定番だった曲。
初めは、僕には馴染みのなかったタイプの曲だと思って手こずったけど、レコーディング、そしてその後のライヴを通して、すっかり馴染みの曲になっていった。
迫力と哀愁が特徴かな。
2曲目、「孤独なジェリー」。
分かりやすいロークンロールで、今やライヴの定番曲。
サビでの振り付けが面白い曲でもある。
3曲目、「閻魔と一緒に」。
詳しくは分からないけど、アイルランドとか、そっち系の土着の音楽を思わせる、三拍子の曲。
こういう曲を演れるところが、ワリコメッツの面白さのうちの一つである。
4曲目、「ハウリングドッグ」。
ライヴでは、わりと定番の曲。
フォーメーションと言われたこともあるが、ライヴで前3人の移動が面白がられる。
そしてなにより、盛り上がる曲。
5曲目、「丘に暮らせば」。
アルバムのタイトル曲であるにもかかわらず、ライヴで演奏したことはあまりない曲。
それもそのはず、かなり独特な曲で、世界観を表現するのが、めちゃくちゃ難しい。
でも、好きな曲ではある。
制作過程で参考に「たま」の曲を聴いたりして、作る過程が面白かったなぁ。
6曲目、「ルーザー」。
ベース、キリがボーカルをとる。
最近ライヴで演ることはあまりないけど、演れば盛り上がる。
シンプルで、ノリやすいリズムなんだと思う。
7曲目、「恐竜時代」。
バラードに入るのかな?ソウルフルで感動的な、重要曲。
心に刺さるのか、反響も大きい。
8曲目、「ひとつの銃声」。
ドラムの「タッタカタッタカ」というリズムが特徴的な、明るい曲。
個人的に、ノリを作るのが難しいと感じることが多い。
9曲目、「リトルスージーベイブ」。
やはりベース、キリがボーカルをとる、美しい曲。
セットリストには組み込みにくいこともありライヴではあまり演らないけど、名曲であることには変わりない。
10曲目、「ボロ雑巾の詩」。
ブルースのようでもあり、ジャズのようでもある曲。
音源ではギター二本で演っているけど、今年京都拾得でのワンマンでは、ギター、メッシがハーモニカを吹いた。
11曲目、「マーケット」。
ライヴであまり演らない曲で、知名度も低いかも。
ミディアムなシャッフルで、やはりノリを作るのが難しい。
12曲目、「らくだーマン」。
CDでは、イントロが凝った作りになっている。
いろいろ加工したりした、レコーディングスタジオでの風景が懐かしい。
ライヴではあまり演らないけど、実は結構カッコいい。
そんな感じで、大急ぎで振り返ってみた。
書きたいことは山ほどある。
また機会があったら、『丘に暮らせば』をじっくり振り返ってみたいなぁ。
なにせ、僕にとってMr.ワリコメッツでの、初レコーディング作であるのだし。
あと、3日。いやが上にも気持ちが昂ぶる。
Mr.ワリコメッツのワンマンライヴまで、あと3日。
セットリストも大方決まり、いやが上にも気持ちが昂ぶる。
今朝は、近所のスタジオに行って個人練習。
昨日書いた「Yeh,Yeh」を始め、ライヴとは関係ない曲で遊びつつも、ライヴで予定している曲の練習などもする。
10月初頭に急遽決まった、今回のワンマンライヴ。
思えば、その時からこれまで、いつになく突っ走ってきたような気がする。
これだけ多くの思いを詰め込んできたのだから、自信だってある。
あとはより多くのお客様にご来場いただいて、皆さまの心に残る、より刺激的な“ショウ”にできたらと思う。
僕らのねじれたロックンロールと、ドタバタ劇によって。
もちろん、今回のワンマンがゴールではない。
これからやりやいことだっていっぱいあるし、面白いことだってたくさん計画している。
来年以降のことを考えれば、むしろ今回のワンマンがスタート地点と言ってもいいくらいだ。
ワリコメッツの快進撃はこれからも続く。
とにもかくにも、あと3日。
最後の最後まで、できるかぎりの準備に集中していこうと思う。
あ、ここまできたら、一番大事なのは、体調管理なのかもしれない。
それは、皆さまにとっても。
皆さまが無事、12/10(日)のレッドクロスに集まれますように!
耳コピと、観ることによる発見とージョージィ・フェイム「Yeh,Yeh」
最近また、耳コピにハマっている。
耳コピというのは、音源になっている曲を聴いて何をどう演奏しているのか把握をし、それを真似て演奏することである。
ドラムで言えば、どのようなリズムパターンか?フィルインのフレーズは?叩いている太鼓やシンバルはどれか?同じハイハットを刻むのでもどんなニュアンスなのか?強弱のつけ方はどうか?などを、曲を何度も聴いて把握する。
それを実際にドラムセットで演奏してみる。
同じように叩いているつもりでも元曲の感じに近づけるのが難しかったり、フレーズは分かっても自分で演奏するのが難しかったり、そもそもどう演奏しているのか分からなかったりもする。
もっと言えば、他の楽器の演奏とどう絡んでいるかを探るのも楽しかったりするのだけど、それはひとまず置いておこう。
最近耳コピした曲に、ジョージィ・フェイムの「Yeh,Yeh」がある。
ひととおり耳コピしてみて、ある程度演奏できるようになったところで、ふと思い立って動画を観てみることにした。
それが昨夜のこと。
Georgie Fame and The Blue Flames - "Yeh Yeh" - Ready, Steady, Go! - YouTube
実際映像を観てみると、自分が演奏してみた感じとはだいぶ違っていた。
身体の使い方、演奏のやり方、そこから生み出されるニュアンス。
音源になっているものと、映像でのものとは別の時間、場所での演奏なので、違って当然と言えば当然なのかもしれないけど、それを差し引いたとしても、耳だけで聴いていたものと目でも確認したものとではだいぶ印象が違うんだなぁ、と思った。
新たな発見があった。
同じ曲を同じフレーズで演奏しても、誰がプレイするかによって違いが生まれる。
そこに人それぞれの個性が宿るとも言えるけれど、自分の個性は一度置いておいて元曲に近づけていこうとする作業にはとても意味があると思う。
そこには発見があり、自分のプレイを発展させるヒントがある。
もっと、耳コピしよう!
そもそも、それは純粋に楽しいことでもあるし。
アルバムごとに、曲をたどる②ー『A life of frog』ー
Mr.ワリコメッツの楽曲を、僕個人の視点でアルバムごとにたどるシリーズの第二弾。
今日は、セカンド・ミニアルバム『A life of frog』。
この作品も僕が加入する前に作られたものなので、レコーディングには参加してない。
1曲目、「A life of frog」。
最近はライヴで演奏していないけど、加入したての頃はよく演っていた。
当時はこの手のリズムが僕は好きで得意とするパターンだったものだから、この曲演りたいと主張してセットリストに入れてもらった。
と、記憶している。
もしかしたら記憶違いかもしれない。
けれど、ワリコメッツの楽曲の中では異色だし、インスト曲でもあるしで、次第にセットリストには入らなくなった。
今までのワンマンライヴでも、たぶん演奏していないはず。
2曲目、「オーラリノ」。
この曲も僕がワリコメッツに加入してある時期まではセットリストに入ることも多かったけど、次のアルバムが出来た頃を境にだんだん演らなくなった。
カズーを使ったり、曲の途中で変なパートが挿入されたり、遊び心のある曲。
その変な部分は、変であるが故に覚えるのが大変だった。
そもそも、何をやっているのか?やろうとしているのか?把握するまでに時間がかかった。
こういう曲に接して、Mr.ワリコメッツって変なバンドだなぁ、と思ったものである(笑)
3曲目、「ジェニファー」。
この曲は今もちょいちょいセットリストに顔を出す、重要な曲。
初めてライヴで演奏した時は、直前に今度この曲やるからと言われて、短期間に無理矢理覚えて、何度か合わせただけでライヴで演奏したという、苦い思い出がある。
勢いのあるエイトビートの曲で、今となってはライヴでやるのが好きな曲である。
4曲目、「ジョン」。
この曲は、初めてのワンマンライヴでこそ演奏はしたものの、今までライヴで演った回数は少ないと思われる。
ミディアム〜スローなナンバーで、ノリを出すのが難しい。
こうして振り返ってみると、ミニアルバム『A life of frog』は、通のためのアルバムと言えるかもしれない。
CDでは効果音がいろいろ使われたりしていて、音源向きの作品とも言える。
是非聴いてみてほしい。
そんなわけで、セカンド・ミニアルバム『A life of frog』でした。
続きは、また。
アルバムごとに、曲をたどるー『バキューンとガム』ー
Mr.ワリコメッツが贈る「ワンマンショウ」まで、1週間を切った。
ここまでくると、いよいよ大詰め。
今まで蒔いた種を回収する期間に突入と言ったところか。
ここで一度、これまでのMr.ワリコメッツの歴史を概観する意味も込めて、音源化されている曲たちをアルバムごとに、簡潔にたどってみようと思う。
もちろん、今現在の僕の視点で。
まずは、ファースト・ミニアルバム『バキューンとガム』から。
今でも普段のセットリストに入る、ワリコメッツの代表曲が収録されている。
これが作られたのは僕が加入する前で、もちろん録音にも参加していない。
このミニアルバム、実はもうほとんど残ってなくて再プレスの予定もないから、今あるのが売り切れたら廃盤となるかもしれない。
配信で販売する手もあるかとは思うけど、どうなるかは未知数。
それはさておき。
1曲目、「カラガラヨー」。
これはワリコメッツのライヴでは絶対に欠かすことのできない、言わずと知れた代表曲。
爆発力があって、ふざけた曲。
やっていても楽しい。
2曲目、「都ロック」。
ヴォーカル、エイジがピアニカを吹くのが特徴で、赤と黒のピアニカは絵的にも映える。
後半の盛り上がりにかけての演奏が、僕は好き。
この2曲が、僕がワリコメッツで初めてちゃんと合わせた曲で、個人的にも思い出深い。
3曲目、「バキューンとガム」。
この曲も、ライヴでやることが比較的多い。
結構手の込んだ曲で、覚えるのが本当に大変だった記憶がある。
陰の代表曲と言っていいのかもしれない。
4曲目、「やっぱビール」。
これもライヴでは絶対に欠かすことのできない代表曲。
あまり歌のない、半ばインストのような曲が代表曲になるあたりに、Mr.ワリコメッツのひねくれ具合が表れているような気がする。
歌ものバンドなのに、ね。
5曲目、「里帰りボブ」。
最近どういうわけか、あまりやらなくなってしまったバラード曲なのだけど、この間久しぶりに聴いたら、やっぱりすごく良い曲だと思った。
なんというか、心にしみる。
この次に隠れボーナストラックが入っているのだけど、ここでは言及を避ける。
ライヴでは、結構お馴染みの曲ということだけ言っておく。
というわけで、ファースト・ミニアルバム『バキューンとガム』でした。
続きは、また明日。の予定。
たぶん。
哲学、ビート、村上隆などを
最近は、ライヴをしたり観たりでライヴハウスに出入りすることが多く、音楽とビールを媒介に人と接する機会が多い。
また、普段は決して筆マメではないのだけど、ここのところSNSやラインを通じて人とのやり取りも多い。
本来はどちらかというと、人との交渉を絶って、独り自分の世界に遊ぶことの方を好む傾向が強いのに。
そんな事情で、最近は忙しく感じているというか、やりたいことがやれていない不全感みたいなものを漠然と感じていたりもする。
そうは言っても、なんとか時間を作って、大好きな読書に時間に当てる。
ジョン・パスモア著『分析哲学を知るための 哲学の小さな学校』(ちくま学芸文庫)を読む。
現代哲学の優しい入門書と思って読み始めたのだけど、これが一体全体⁉︎何を言っているのかさっぱり分からない(汗)
数十ページ読んだところで断念。
あとはパラパラとページをめくるだけにした。
まぁ、本との出会いにはこういうこともあるさ。
CD、ライヴに限らず、音楽との出会いもそうだけれど。
多くの出会いのがあるからこそ、その中から自分に本当に必要なものに出会うことができる。
ジャック・ケルアック著『オン・ザ・ロード』を読む。
ビート・ジェネレーションの代表作。
旅はまだ始まったばかり。
これからの旅に期待を抱く。
村上隆『芸術起業論』。
芸術とお金に関して、辛辣で鋭い考察。
とても参考になる。
そんなこんなで、今日もまたライヴハウスに足を運ぶ。
あぁ、時間が足りない!
あと8日!天命を待つ!
昨夜は、東高円寺UFO CLUBでMr.ワリコメッツのライヴをしてきた。
ワンマン前、最後のライヴ。
次はいよいよ、ワンマン当日。
12/10、新宿レッドクロスにて。
あと、8日!!!
ここで1度、以前設定した「道しるべ」を振り返っておこう。
①10/24(火) 新宿レッドクロス
②11/02(木) 京都磔磔
③11/03(金) 大阪・高槻ナッシュビルウエスト
④11/12(日) 東高円寺UFO CLUB
⑤11/19(日) 名古屋・今池ハックフィン
⑥11/23(木) 新宿レッドクロス
⑦11/24(金) 吉祥寺ブラック&ブルー
⑧12/01(金) 東高円寺UFO CLUB
⑨12/10(日) 新宿レッドクロス
昨日のライヴまでの一ヶ月ちょっとの間。
今振り返ってみて、すごく濃密な時間を送れたと感じている。
コゴローズとの対バンで、ピーズの温さんが声をかけてくれたのも、かなり昔のことに感じる。
ここまで充実した時間を送れたのも、Mr.ワリコメッツを支えてくださっている皆さんの力添えがあってこそ。
とても感謝している。
今回これまで、できることは全てやりきった。
まだ最後のラストスパートもあるけれど、あとはもう天命を待つじゃないけど、なるようにしかならないだろう。
実はもう、来年のことにいろいろと考えを巡らせている。
時には想像を膨らませすぎて、そのアイデアが頭から離れなくなることもある。
もっと楽しいことをしていこうではないか!
そのためにも、12/10のワンマンが良き夜になることを願っている。